日本人なら一度は名前を聞いたことがある「SLAM DUNK(スラムダンク)」を始めてしっかり読んでみました。
今回はスラムダンク第6巻の内容の感想と勉強になったことをまとめていこうと思います。ネタバレがありますので、ネタバレが嫌いな方はスラムダンクを読んでから、この記事を読んでくださると幸いです。(スラムダンクを読みたくなるようなネタバレになるように書いてあります!!)
スラムダンク第6巻の概要
主将・赤木剛憲が不在の湘北高校バスケットボール部に三井寿らが乗り込んでくる。三井らはバスケットバール部の部員に暴力を振るい出す。乱闘となる中、副主将の木暮公延が三井がバスケットボール部で所属であることを打ち明ける。
暴力は必要ないが、拳は必要なのかも知れない…
スラムダンクではよく暴力シーンが出てきます。大半は赤木剛憲が桜木花道に「バカモノが」っと、頭を殴るシーンです。
しかし、第6巻では暴力シーンだけで終わってしまうといっても過言ではないほど暴力シーンがたくさん出てきます。
私は暴力は良くないというより悪いことですが、拳自体はそんなんに悪いこととは思っていません。ここで、暴力と拳の違いをはっきりさせたいと思います。暴力は相手より大人数で武器を使って人を殴ったり蹴ったりすることです。一方、拳とは1対1で素手で殴ったり蹴ったりすることです。
暴力は完全に悪いことです。なぜなら、人に対して痛みや恐怖、場合によっては障害を負わせることが目的となっているからです。(人を痛めつけて快楽を得るという目的かも知れませんが、相手からしたら痛めつけられることは変わりません)
一方、拳は意見の食い違いや方向性の違いによって、相手を説得しようとして思わずでてしまうものだと私は考えています。つまり、目的は相手の説得であり、相手のことを思ってでてしまうものです。なので、私は相手のためを思って拳がでてしまうというものはいいこととは思いませんが、悪いことだとは思いません。(成人してからもやっていたら大問題ですが、中高の青春時代なら仕方ないとは思います。今後、言論の能力を高めて、暴力に頼らない説得ができればいいと思っています。)
スラムダンク第6巻の最初の暴力シーンは本当の暴力で最低な連中だと思います。多人数で体育館に乗り込み暴力を振るうのは青春という理由では説明できません。特に、連中のターゲットはあくまで宮城リョータだったはずなのに、他の部員にまで暴力を振るうことは最低だと思います。
しかし、第6巻の赤木剛憲が三井寿に振るった拳は暴力ではなかったと思っています。赤木剛憲が三井寿にいいたかったことがすべて詰まっているような気がしました。その内容は触れられていませんが、第7巻で触れられることでしょう!!
暴力と拳の違いは体罰問題にも直結するので、深い議論が必要になるのですが、そのことを20年以上前のマンガから考えさせられるとは思いませんでした。本当に「スラムダンク」は奥の深いマンガだと思います。
第6巻の名言
スラムダンク第6巻の名言は湘北高校バスケットボール部副主将・木暮公延の言葉です。
大人になれよ…三井…
湘北高校バスケットボール部副主将・木暮公延
暴力軍団の三井寿に言った一言です。暴力を振るわれたにもかかわらず、言葉で反論するところはさすが大人の対応といったところではないでしょうか?
先に暴力と拳の違いに焦点を当てましたが、できることなら相手に手を出すことはやめるべきです。言葉で相手を説得できるようになることや暴力を振るわれなくても相手の話を聞くというのは、大人になる最低条件だと思います。
副首相の木暮公延は言葉で相手の暴力を止めさせ、話し合いをしようとしています。暴力を暴力で防ごうとした桜木花道や宮城リョータより大人だと思います。(仲間を助けようとした2人も素晴らしいですけどね…仲間を捨てて逃げるよりはね)
まとめ
スラムダンク第6巻の感想と学んだことをまとめてみました。
第6巻ではバスケットボール部の存続の危機に追い込まれます。こういう危機的状況でこそ、登場人物の本音や気持ちがぶつかりあうので、非常に心を惹かれる場面となります。この場面なしには「スラムダンク」は語れないと思います。
この記事がきっかけでもいいので、スラムダンクを読んでみませんか?
コメント