パソコンを使っていると、写真や動画、ゲームが増え、いつの間にかストレージの空き容量がなくなります。
私が以前使っていた2017年製のデスクトップPCも、まさに同じ状態でした。
ファイルを保存しようとするたびに「容量が不足しています」と表示されます。保存したいときに限って警告されるので、地味ですがかなりストレスでした。
そこで、小容量のSSDを交換するのではなく、データ保存用として4TBの内蔵HDDを増設しました。
増設したHDDは、古いPCが退役した後も新しいPCへ移植し、現在も学生時代の写真、動画、資料の保存に使っています。
結論からいうと、デスクトップPCに空きベイ、SATA端子、SATA電源端子があるなら、既存のSSDを残したままHDDを追加できます。
この記事では、HDD増設前に確認すること、必要なもの、PCへの取り付け方、Windows 11で使えるようにする方法、認識しない場合の確認点を、実際に増設した経験から紹介します。
- 結論:写真や動画を大量に保存するならHDD増設は今も選択肢になる
- HDDを増設した理由はSSDの容量不足だった
- HDDを増設するか、大容量SSDへ交換するか
- 増設したのはSeagateの4TB HDD
- HDD増設前に確認すること
- HDD増設に必要なもの
- デスクトップPCへHDDを取り付ける方法
- 新品HDDをWindows 11で使えるようにする方法
- データ入りHDDを新しいPCへ移植するときは初期化しない
- HDDが認識されないときに確認すること
- 増設直後、何も表示されなくて焦った
- HDDを増設してもパソコンが重い場合
- 4TB HDDは新しいデスクトップPCへ移植した
- 現在はHDDとSSDを用途で使い分けている
- HDD増設はバックアップではない
- HDD増設が向いている人
- HDD増設が向かない人
- まとめ:容量選びに失敗してもHDD増設でやり直せた
結論:写真や動画を大量に保存するならHDD増設は今も選択肢になる
私は現在も、写真や動画の大量保存にはHDDを使っています。
現在のストレージ構成は次のとおりです。
| 保存するデータ | 使用するストレージ |
|---|---|
| 社会人以降に撮影した写真 | 8TB HDD |
| 学生時代の写真、動画、資料 | 4TB HDD |
| PCゲーム | 500GB SSD×2台 |
| 写真や資料のバックアップ | OneDrive、Amazon Photos |
速さが必要なゲームはSSD、容量を優先したい写真や動画はHDDという使い分けです。
ただし、HDDを増設しただけでバックアップが完成するわけではありません。撮り直せない写真や作り直せない資料は、別のドライブやクラウドにも保存する必要があります。
HDDを増設した理由はSSDの容量不足だった
当時のデスクトップPCにはSSDを搭載していました。
SSDはWindowsやアプリの起動が速く、使い心地には満足していました。しかし、購入時に容量を抑えたため、写真や動画を保存していくと空き容量が足りなくなりました。
正直にいえば、最初から大容量SSDを選んでおけばよかったです。
ただ、当時はSSDが今より高価に感じられ、予算を抑えることを優先しました。後から容量不足に悩んだので、安物買いの銭失いだったのかもしれません。
それでも、デスクトップPCにはストレージを追加できる余地がありました。
最初の容量選びに失敗しても、既存のSSDを捨てず、HDDを追加してやり直せます。
この拡張性は、デスクトップPCを選ぶ大きな利点だと感じました。
HDDを増設するか、大容量SSDへ交換するか
容量不足を解決する方法は、HDD増設だけではありません。
- 現在のSSDを大容量SSDへ交換する
- 空きスロットへSSDを追加する
- 内蔵HDDを追加する
- 外付けHDDや外付けSSDを使う
- クラウドストレージへ移す
私は、既存のSSDを無駄にしたくなかったため、保存用HDDを追加しました。
Windowsの起動や普段の操作そのものが遅い場合は、保存用HDDを増やすより、システムドライブのSSD化が効くことがあります。
私が古いノートPCをHDDからSSDへ換装したときの変化は、「HDDからSSDへ換装したら起動が3分から30秒未満に」でまとめています。

容量不足を解決したいなら増設、HDDが原因で動作が遅いならSSD換装というように、困っている原因を分けて考えることが大切です。
増設したのはSeagateの4TB HDD
私が増設したのは、Seagateの3.5インチ内蔵HDD「ST4000DM004」です。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 容量 | 4TB |
| 接続方式 | SATA 6Gb/s |
| 回転速度 | 5400rpm |
| キャッシュ | 256MB |
私が購入した当時の価格は約7,000円でした。
これは現在の販売価格ではありません。ストレージの価格は時期、在庫、販売元によって変わるため、購入前に最新価格を確認してください。
当時の私は、容量単価を優先して4TB HDDを選びました。
お金に余裕がなかったこともあります。当時は「また安いものを選んで後悔するかもしれない」と少し迷いました。
しかし、この4TB HDDは古いPCから新しいPCへ移植し、現在も使っています。
安いものを選んだから失敗するのではなく、自分の用途と合わないものを安さだけで選ぶと失敗するのだと思います。
HDD増設前に確認すること
内蔵HDDは、すべてのパソコンへ取り付けられるわけではありません。
購入前に次の点を確認してください。
- 3.5インチHDDを固定できるドライブベイがあるか
- マザーボードに空いているSATA端子があるか
- 電源ユニットに空いているSATA電源端子があるか
- PCケース内にケーブルを通す空間があるか
- 増設するドライブ数に対して電源容量に余裕があるか
- 分解や部品増設によって保証へ影響しないか
特に、小型PCやメーカー製の省スペースPCでは、一般的な3.5インチHDDを追加できない場合があります。
「デスクトップPCだから増設できる」と決めつけず、PC本体やケースの説明書を確認してください。
HDD増設に必要なもの
3.5インチ内蔵HDD
増設するHDD本体です。
容量は、現在の使用量だけでなく、今後どのくらい写真や動画が増えるかも考えて選びます。
私は最初に4TBを選び、その後、社会人になってから写真が増えたため8TB HDDも追加しました。
写真を大量に撮る人は、少し余裕のある容量を選んだ方が、短期間で買い足す手間を減らせます。
SATAケーブル
HDDとマザーボードをつなぐデータ通信用ケーブルです。
マザーボードやPCケースに付属している場合もありますが、BTOパソコンや完成品PCでは、予備のケーブルが付属していない可能性があります。
HDDを購入する前に、余っているSATAケーブルがあるか確認しておきます。
SATA電源端子
HDDを動かすには、電源ユニットから電力を供給する必要があります。
電源ユニットから伸びているSATA電源ケーブルに空きがあれば、その端子を使用します。
空きがない場合は、使用している電源ユニットの仕様を確認してください。よく分からない状態で分岐ケーブルを増やすのではなく、接続可能な台数や電源容量を先に確認した方が安心です。
固定用ネジまたは専用トレイ
PCケースによって、HDDをネジで固定するタイプと、専用トレイへ取り付けるタイプがあります。
固定方法はケースごとに異なるため、ケースの説明書を優先してください。
デスクトップPCへHDDを取り付ける方法
ここからは、私が行った作業の大まかな流れを紹介します。
PCケースやマザーボードによって構造が異なるため、実際の作業では使用している機器の説明書を優先してください。
1.重要なデータをバックアップする
増設作業では既存のSSDを交換しませんが、念のため重要なデータをバックアップします。
私は現在、内蔵HDDだけでなく、OneDriveとAmazon Photosも利用しています。
作業中に別のケーブルを抜いてしまう可能性もあります。撮り直せない写真や作り直せない資料は、作業前に別の保存先へコピーした方が安全です。
2.パソコンを完全にシャットダウンする
パソコンをシャットダウンし、電源ケーブルを取り外します。
周辺機器も必要に応じて外し、作業しやすい場所へ本体を移動します。
3.PCケースを開ける
PCケースの側面パネルを取り外します。
工具を使わずに開けられるケースもありますが、ネジを外すタイプもあります。外したネジはなくさないように保管します。
4.HDDをドライブベイへ固定する
3.5インチHDDをケースのドライブベイへ取り付けます。
ネジまたは専用トレイを使い、HDDが動かないように固定します。
無理に押し込まず、SATAケーブルと電源ケーブルを接続できる向きになっているか確認します。
5.HDDとマザーボードをSATAケーブルでつなぐ
HDDのSATA端子と、マザーボードの空いているSATA端子をケーブルで接続します。
端子には向きがあります。
入りにくい場合は、力を加える前に向きと端子の種類を確認してください。
6.HDDへSATA電源ケーブルを接続する
電源ユニットから伸びているSATA電源ケーブルをHDDへ接続します。
データ通信用のSATAケーブルと、電源用のSATA電源ケーブルの両方が必要です。
7.配線を確認してケースを閉じる
ケーブルがファンへ触れていないか、作業中にほかの端子を抜いていないか確認します。
問題がなければケースを閉じ、電源ケーブルと周辺機器を元に戻します。
新品HDDをWindows 11で使えるようにする方法
新品HDDは、PCへ接続しただけではエクスプローラーに表示されない場合があります。
その場合は、Windowsの「ディスクの管理」で初期設定します。
1.ディスクの管理を開く
Windowsのスタートボタンを右選択し、「ディスクの管理」を選びます。
WindowsキーとRキーを押し、「diskmgmt.msc」と入力して開くこともできます。
2.増設したHDDを初期化する
未初期化のディスクが表示された場合は、対象のディスクを右選択し、「ディスクの初期化」を選びます。
このとき、既存のSSDやデータ入りHDDを間違えて選ばないようにしてください。
ディスク番号だけで判断せず、容量、状態、接続したドライブを慎重に確認します。
3.GPTまたはMBRを選ぶ
現在のUEFI対応PCや大容量ドライブでは、基本的にGPTが候補になります。
古いハードウェアやOSとの互換性が必要な場合は、MBRが必要になることもあります。
迷う場合は、自分のPCの仕様と利用環境を確認してください。
4.新しいシンプルボリュームを作成する
未割り当て領域を右選択し、「新しいシンプル ボリューム」を選びます。
画面の案内に従い、次の項目を設定します。
- ボリュームサイズ
- ドライブ文字
- ファイルシステム
- ボリューム名
- フォーマット方法
設定が完了すると、エクスプローラーの「このPC」に新しいドライブが表示されます。
データ入りHDDを新しいPCへ移植するときは初期化しない
新品HDDの増設と、使用中のHDDを別のPCへ移植する作業は分けて考える必要があります。
私は4TB HDDを古いPCから取り外し、新しいPCへ移植しました。
このHDDには学生時代の写真、動画、資料が入っています。
データ入りHDDを移植した場合、安易に初期化やフォーマットをしてはいけません。
フォーマットすると、保存されていたデータを失う可能性があります。
新しいPCに接続してドライブが表示されない場合も、すぐに初期化せず、次の点を確認します。
- BIOSまたはUEFIでHDDが認識されているか
- ディスクの管理に表示されているか
- ディスクがオフラインになっていないか
- ドライブ文字が割り当てられているか
- SATAケーブルが正しく接続されているか
- SATA電源ケーブルが正しく接続されているか
大切なデータが入っている場合は、分からないまま初期化を進めず、データを守ることを優先してください。
HDDが認識されないときに確認すること
取り付け後にHDDが表示されない場合は、物理接続とWindows設定を分けて確認します。
PC側でHDD自体が認識されていない場合
- SATAケーブルを差し直す
- SATA電源ケーブルを差し直す
- 別のSATA端子を確認する
- 別のSATAケーブルを確認する
- BIOSまたはUEFIに表示されるか確認する
ディスクの管理には表示される場合
- オフラインになっていないか確認する
- 未初期化か確認する
- 未割り当て領域か確認する
- ドライブ文字が付いているか確認する
データ入りHDDの場合は、認識しないからといって初期化しないでください。
増設直後、何も表示されなくて焦った
以前、新品のストレージを設定した後、中に何も表示されず「失敗したのではないか」と焦ったことがあります。
しかし、新品のHDDやSSDは中身が空なので、何も入っていなくて当然です。
増設後は、次の方法で動作を確認できます。
- エクスプローラーの「このPC」にドライブが表示される
- 容量が大きく間違っていない
- 新しいフォルダーを作成できる
- 小さなファイルを保存できる
- 保存したファイルを開き直せる
「中にファイルがない」ことと、「ドライブが認識されていない」ことは別です。
HDDを増設してもパソコンが重い場合
HDDを増設して解決できるのは、主に保存容量の不足です。
複数のアプリを開いたときだけ重くなる場合は、ストレージではなくメモリ不足も疑った方がよいです。
メモリの役割と容量不足の症状は、「パソコンのメモリとは?容量不足で起きること」で整理しています。

ゲームや動画編集だけが重い場合は、CPUやGPUの性能が関係している可能性もあります。
パソコンが遅いという理由だけでHDDやSSDを買わず、どの場面で困っているかを確認することが大切です。
4TB HDDは新しいデスクトップPCへ移植した
増設した4TB HDDは、旧PCが退役した後も捨てませんでした。
新しいデスクトップPCへ移植し、現在も学生時代の写真、動画、資料を保存しています。
移植先は、社会人5年の節目に購入したRyzen 7、メモリ32GB、RTX 4070搭載のデスクトップPCです。
現在のPC環境と、性能のよいPCを買っても写真整理が自動で進むわけではなかった本音は、別の記事に残しています。

当時は単に容量不足を解消したくて買ったHDDでした。
しかし、振り返ると、PC本体を買い替えてもデータ用ドライブを引き継げたことの方が大きかったかもしれません。
一度取り付けたストレージを次のPCでも使えることは、デスクトップPCのよさです。
現在はHDDとSSDを用途で使い分けている
8TB HDDはLightroomの写真用
社会人以降に撮影した写真は、8TB HDDへ保存しています。
旅行では写真を大量に撮るため、写真は増え続けます。
Lightroomで管理する原本写真の保存先には、速度だけでなく容量も必要です。すべてを大容量SSDへ置くより、HDDへまとめる方が自分の使い方には合っています。
4TB HDDは学生時代の記録用
旧PCから移植した4TB HDDには、学生時代の写真、動画、資料を保存しています。
頻繁に開くファイルではありませんが、消してしまえば戻せない記録です。
使用頻度が低いから削除するのではなく、HDDへまとめて残しています。
500GB SSD×2台はゲーム用
SSDは主にゲーム用として使っています。
ゲームは読み込み速度が快適さへ影響するため、写真や資料とは優先する条件が違います。
何でもSSDへ保存するのではなく、速度の恩恵を受けやすい用途にSSDを使っています。
HDD増設はバックアップではない
HDDを増設すれば保存できる容量は増えます。
しかし、そのHDDにしかデータがなければ、HDDが故障したときに失う可能性があります。
そのため、私はOneDriveとAmazon Photosも使っています。
すべての保存先へ同じデータを置いているわけではありませんが、重要度やデータの種類に応じて、ローカルストレージとクラウドを使い分けています。
撮り直せない写真や作り直せない資料は、HDD一台だけに任せない方がよいと考えています。
HDD増設が向いている人
- デスクトップPCを使っている
- 写真や動画を大量に保存している
- 既存のSSDを残したまま容量を増やしたい
- 読み込み速度より保存容量を重視している
- 古い写真や資料をまとめて保管したい
- PCケース内に増設スペースがある
- 将来、別のデスクトップPCへ移植したい
特に、写真を大量に撮り続ける人には、大容量HDDが役立ちます。
HDD増設が向かない人
- ノートPCを使っている
- 小型PCで増設スペースがない
- PCケースを自分で開けたくない
- ゲームや作業速度を最優先したい
- 稼働音や振動をできるだけ抑えたい
- 複数端末から同じデータへアクセスしたい
増設できない場合は、外付けHDD、外付けSSD、NAS、クラウドストレージなども候補になります。
HDDとSSDのどちらが上かではなく、何を保存し、どのくらいの速度と容量が必要かで選んでください。
まとめ:容量選びに失敗してもHDD増設でやり直せた
私はデスクトップPCの容量不足を解決するため、4TB HDDを増設しました。
その結果、保存しようとするたびに表示されていた容量不足の警告から解放されました。
既存のSSDを交換しなかったため、元のストレージも無駄になっていません。
さらに、その4TB HDDは旧PCの退役後、新しいPCへ移植して現在も使っています。
現在は、社会人以降の写真を8TB HDD、学生時代の写真や資料を4TB HDD、ゲームを500GB SSD×2台へ保存しています。
私は写真や動画を大量に残すならHDD、速度が必要なゲームならSSDを選びます。
最初から完璧なストレージ構成を選べなくても構いません。
容量不足になったら、今の使い方を確認し、必要な場所を増設してやり直せます。



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