理系大学院生の研究室生活は忙しい?1日のスケジュールと現実を全部書く

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はじめに:理系大学院生は「暇人」じゃない

理系の大学院生(研究室所属)が、大学でどんな生活をしているか。正直、ほとんどの人は知りません。
だから「大学生は暇」「研究室も適当」という雑なイメージが一人歩きします。

でも、研究室に入ると生活は激変します。
忙しさの種類が、講義や試験の忙しさとまったく違うからです。

この記事では、理系大学院生の研究室生活について、1日の流れ・研究でやっていること・生活費のリアルを、できるだけ具体的にまとめます。
これから研究室配属や進学を考える人が、判断ミスを減らせる内容にしました。

先に結論:研究室生活は「時間・お金・メンタル」が削られる

結論から言うと、研究室生活はこうです。

・拘束時間が長い(しかも波がある)
・給料は出ないのに、研究は止まらない
・成果が出ない日でも、時間だけは消える

そして一番きついのは、努力が成果に直結しないことが普通に起きる点です。
実験は失敗する。データは揃わない。説明も通らない。
なのに締切だけは迫る。これが研究室です。

理系大学院生の1日のスケジュール(通常時/繁忙期)

まずは一番イメージしやすい「1日のスケジュール」から。

通常時(まだマシな時期)

・7:00 起床(本当は自分の時間を作りたい)
・9:00 登校
・21:00 帰宅(研究室滞在時間:12時間/日)
・24:00 就寝

これでも、一般的な大学生の生活からすると十分に重いです。

繁忙期(発表前・装置が詰まっている・追い込み)

・6:00 起床
・8:00 登校
・26:00 帰宅(研究室滞在時間:18時間/日)
・27:00 就寝

こういう時期は、帰宅が深夜どころか明け方になることもあります。
「土日休める保証はない」と言われても、冗談に聞こえなくなるラインです。

研究室では何をしているのか(研究の中身)

「毎日12時間以上研究室にいて、結局なにしてるの?」
ここが一番伝わっていないので、研究の中身を分解します。

研究はざっくり言うと、次のループです。
考える → 実験 → 解析 → 報告(→また考える)

1)どうすれば目的を達成できるか考える(ここが一番きつい)

学部の卒研は、テーマや方向性がある程度提示されることが多いです。
でも大学院になると、「自分で考えて持ってこい」が基本になります。

論文を読み、仮説を立て、方法を考え、先生に投げる。
そしてだいたい指摘されて作り直し。
この繰り返しが、地味に一番メンタルを削ります。

2)実験(アイデアの検証)

Goサインが出たら、実験で検証します。
ここは研究っぽくてワクワクする瞬間でもあります。

ただし、高校や大学の学生実験みたいに「1時間で終わる」ものではありません。
週単位・月単位で回ることも普通です。
だから、スケジュールは簡単に崩れます。

3)実験データの解析・次のアイデアを考える

実験したら終わりではなく、整理→解釈→次の一手、までがセットです。
思った通りにいかなければ、原因を考え、次の仮説を作り、また先生と相談して回します。

ここで「詰んだ」と感じる人が出ます。
研究室がしんどいのは、作業量というより、毎日“思考”を要求されるからです。

4)研究結果の報告(ゼミ/学会/卒論・修論)

成果が出たら「説明」しないと意味がありません。
研究室内の報告(ゼミ)、学会発表、卒論・修論の発表準備。
ここで時間が一気に溶けます。

研究は「分かった」で終わりじゃなく、「他人に分かるように話せた」でやっと1点。
この現実を知らずに入ると、かなり苦しいです。

生活費問題:給料は出ないのに研究は止まらない

研究室生活で一番リアルな悩みは、生活費です。

大学生には給料がありません。むしろ授業料を払う側です。
だから多くの人は、奨学金を借りるか、バイトをして生活費を作ります。

でも研究室に入ると、バイトの時間が取りづらくなります。
さっきのスケジュールを見れば分かる通り、平日夜も土日も研究で埋まる可能性があるからです。

研究しながら深夜バイトをしている人もいます。
ただ、体力とメンタルが強すぎるだけです。普通の人が真似すると壊れます。

だからこそ、研究室配属前から「生活費の戦略」を決めておくべきです。
進学するなら、なおさら。
研究が始まってから考えると、だいたい詰みます。

研究室選びで詰まないために(環境・ブラック回避・成績)

研究室生活のきつさは、努力だけではどうにもならない部分があります。
一番大きいのは「環境」です。

研究室選びで最優先は研究内容じゃなく環境

研究室を選ぶとき、研究内容で決める人が多いです。
でも本当に大事なのは、研究環境・雰囲気・拘束時間・先生のスタンスです。

研究室選びの判断軸をまとめた記事はこちら(配属前の人は先に読んだ方が早いです)

研究室選びで一番考慮することは学びたい分野ではなく、研究環境です!!
学生生活の有終の美が飾れるかどうかは、研究室選択に係っています。研究室を選ぶうえで確認しておくべきことを紹介します!!

ブラック研究室は「配属前」にある程度見抜ける

ブラック研究室の厄介なところは、入ってみないと分からないことが多い点です。
だからこそ、配属前にできる限り情報を集めるしかありません。

先輩に話を聞くときの注意点、危険サイン(学生数の減少、夜遅くまで電気がついている等)を整理した記事はこちら

ブラック研究室を見極めよう!ブラック研究室の特徴とは!!
研究室選択は人生を大きく左右するにもかかわらず、大学受験や就職活動よりも軽視されています。今回はブラック研究室を避ける方法を紹介します。

研究室ガチャを減らしたいなら「成績」が効く

結局これです。
研究室の選択肢を増やす一番確実な方法は、学部3年までに成績(GPA)を上げること。

人気研究室は枠が少ない。成績が低いと、希望に届かず不人気研究室へ流れる可能性が上がります。
研究室配属と成績の話をまとめた記事はこちら

429 Too Many Requests

配属後に「限界」を感じたときの考え方

環境が合わない研究室に入ってしまうと、時間もお金も削られます。
その経験から得られる学びや、進学の向き不向きについて書いた記事もあります(配属後の人向け)

ブラック研究室で学べることはない!死にたいと思ったらすぐに逃げましょう!!
研究をする大学院で学べたことは意外にも人生論でした。老若男女が役立つ意外なことを学んだので紹介します!!

まとめ:進学は「目的」と「逃げ道」をセットで持て

研究室生活は、ただ忙しいだけじゃありません。
時間・体力・メンタル・お金の全部が削られます。

それでも進学する価値があるのは、目的が明確な人です。
逆に、目的が曖昧なまま進むと、最悪「ただ消耗した2年(またはそれ以上)」になります。

だから、これだけは決めてください。
・なぜ進学するのか(目的)
・無理だったときにどう撤退するか(逃げ道)

研究室は、人生を決めるイベントです。
軽く選ぶと、軽く詰みます。
配属前の今が、一番動けるタイミングです。

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