共通テストの国語や英語で、時間が足りなくなる受験生は多いと思います。
私もそうでした。
国語と英語はいつも時間が足りず、模試では英語の大問1つ分を読まずに、約30点分を捨てることもありました。
今思うと、かなりつらい状況です。
読む力がまったくなかったわけではないのに、最後までたどり着けない。解ける問題が残っているかもしれないのに、時間切れで白紙に近い状態になる。
共通テストの国語・英語で本当に怖いのは、難問が解けないことより、時間切れで解けるはずの問題まで捨ててしまうことです。
この記事では、共通テストで時間が足りない受験生に向けて、本文を全部読めない時の最終手段として、選択肢から答えを絞る考え方を紹介します。
ただし、最初に本音を言っておきます。
この方法は、まだ時間がある受験生が最初から頼るものではありません。
本文を読まずに解くテクニックは、どうしても運任せに近い部分があります。夏までは基礎力を固めるべきですし、夏以降は過去問を使って時間内に解く練習をするべきです。
そのうえで、どうしても時間が足りない時に、最後の1問、最後の大問を丸ごと捨てないための考え方として読んでください。
共通テストは実力だけでなく時間配分の試験でもある
共通テストの国語と英語は、知識だけでなく時間配分がかなり重要です。
じっくり読めば分かる問題でも、時間内に処理できなければ得点にはなりません。
私自身、国語と英語はいつも時間が足りませんでした。特に英語では、模試で大問1つ分を読まずに終わることもありました。
大問1つ分を読まないということは、最初から約30点分を捨てるようなものです。
もちろん、当日の本番でその作戦を取ったわけではありません。それでも、模試でそういう経験をした時点で、時間配分の対策を本気で考えるべきでした。
受験当日は、普段以上に焦ります。だからこそ、試験当日の過ごし方や平常心の保ち方も大切です。受験本番で特別なことをしない考え方については、試験日当日は普段通りでい保つための本音アドバイスでも書いています。
本文を読まずに解くのは最終手段
最初に強調しておきたいのは、本文を読まないことを最初から目指すべきではないということです。
国語でも英語でも、基本は本文を読んで解くことです。本文の内容を理解して、根拠を探して、選択肢を確認する。これが一番正しい解き方です。
ただし、現実問題として、共通テストでは時間が足りなくなることがあります。
最後の数分で、まだ長文が残っている。本文を全部読む時間はない。でも、何もマークしないまま終わるのはもったいない。
その時に使うのが、今回紹介する選択肢の消去法です。
これは本文を読まなくても高得点が取れる魔法ではなく、時間切れで丸ごと捨てるよりはマシにするための最終手段です。
断定表現の選択肢はまず疑う
国語や英語の選択肢で、まず疑いたいのが断定表現です。
たとえば、国語なら以下のような表現です。
- 絶対に
- 必ず
- いつも
- すべて
- 〜だけ
英語なら、以下のような表現です。
- always
- never
- every
- only
- all
もちろん、これらが入っていたら必ず不正解と機械的に決めつけるのは危険です。
ただ、共通テストの読解問題では、本文に書かれていない強い言い切りをしている選択肢は不正解になりやすいです。
判断基準は、「本文の内容より言いすぎていないか」です。
本文では「多くの場合」と書いてあるのに、選択肢では「必ず」と言っている。本文では「一部」と書いてあるのに、選択肢では「すべて」と言っている。
こういう選択肢は、本文を細かく読めていなくても怪しいと判断できます。
注意点として、断定表現を見つけた瞬間に何も考えず消すのではなく、「本文より強く言いすぎていないか」を確認する意識が大切です。
曖昧な表現は正解候補として残しやすい
断定表現が怪しい一方で、曖昧な表現は正解候補として残りやすいです。
たとえば、以下のような表現です。
- 〜の傾向がある
- 〜と考えられる
- 〜の場合がある
- 〜に影響している可能性がある
- 必ずしも〜とは限らない
一見すると、自信がなさそうな選択肢に見えます。
しかし、読解問題の正解選択肢は、本文の内容に合わせて慎重に表現されていることが多いです。
本文を過度に広げず、言い切りすぎず、反論されにくい形で書かれている選択肢は、正解候補として残しやすくなります。
筆者の本音としては、共通テストの選択肢は「自信満々に言い切っているもの」より、「少し逃げ道を残しているもの」の方が正解っぽく見えることが多いです。
ただし、曖昧すぎて何も言っていない選択肢もあります。
そのため、曖昧な表現だから正解と決めつけるのではなく、「本文の主張とズレていないか」「中身が薄すぎないか」を見る必要があります。
選択肢の作られ方を知ると消去しやすくなる
共通テストの読解問題では、不正解の選択肢にもパターンがあります。
代表的なのは以下です。
| パターン | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 反対 | 本文と逆のことを言っている | 急いで読むと見落としやすい |
| すりかえ | 本文中の言葉を使いながら、違う意味で使っている | 本文に同じ言葉があるので正解に見えやすい |
| 言い過ぎ | 本文の主張を強くしすぎている | 断定表現とセットになりやすい |
| 不足 | 曖昧すぎて大事な内容が抜けている | 正解っぽく見えるが中身が薄い |
| 本文にない一般論 | 常識としては正しくても本文に書かれていない | 自分の知識で選ぶと引っかかる |
特に危ないのは、本文中と同じ言葉を使っている選択肢です。
同じ単語があると、つい「本文に書いてあった」と思って選びたくなります。
しかし、本文の言葉を使いながら意味をすりかえている選択肢はよくあります。
失敗例として一番多いのは、「本文に同じ言葉があったから正解だ」と早とちりすることです。
本文と同じ言葉があるかではなく、本文と同じ方向のことを言っているかを見る必要があります。
このテクニックをおすすめしない受験生
ここまで本文を読めない時の選択肢の見方を紹介しましたが、このテクニックをおすすめしない受験生もいます。
それは、まだ受験まで時間がある受験生です。
夏前の段階でこのテクニックに頼るのはおすすめしません。
夏までは、英単語、英文法、現代文の読み方、古文単語、漢文句法など、基礎力を固める時期です。
基礎力がない状態で選択肢テクニックだけに頼ると、ただの運任せになります。
私も今なら、夏までは基礎力を固めます。そして、夏が終わったら過去問を使って、時間内に解く練習へ切り替えます。
判断基準は、「読めないからテクニックに逃げる」のではなく、「読める力をつけたうえで、時間切れ対策として使う」ことです。
受験勉強全体の判断を間違えると、浪人や進学先の選択にも影響します。浪人についての本音は、時間がない時の目標は、満点を狙うことではなく、取れる可能性がある点を少しでも拾うことです。
大問を丸ごと捨てるより、選択肢を見て1問でも拾う。
これはきれいな解き方ではありません。
でも、模試で大問1つ分を読まずに約30点を捨てた経験がある私からすると、最後まで何もしないよりはずっと現実的です。
まとめ:本文を読まない技術ではなく、時間切れで捨てない技術
この記事では、共通テストで時間が足りない受験生に向けて、本文を全部読めない時の選択肢の見方を紹介しました。
最後にもう一度まとめます。
- 共通テストの国語・英語は時間配分が重要
- 本文を読まずに解くのは最終手段
- 断定表現は「言いすぎていないか」を疑う
- 曖昧な表現は正解候補として残りやすい
- 本文と同じ言葉があるだけで選ばない
- 夏までは基礎力、夏以降は過去問で時間内に解く練習をする
- AIや表計算で大問ごとの時間・分野・正答率を分析すると改善しやすい
結論として、本文を読まないテクニックは、最初から頼るものではありません。
でも、時間切れで大問ごと捨てるくらいなら、選択肢の特徴を見て1点でも拾いにいく価値はあります。
受験勉強で大切なのは、完璧な作戦を立てることではなく、自分の失敗から改善することだと思います。
私も当時は、国語と英語で時間が足りない理由をうまく分析できていませんでした。
でも今なら、大問ごとの時間、分野、正答率を記録して、どこで点を落としているのかを見ます。
失敗しても、やり直せます。大問を捨てた経験も、次の対策に変えれば無駄ではありません。
共通テストで時間が足りない人は、まず基礎力を固めてください。
そして夏以降は、過去問を時間内に解き、自分がどこで止まるのかを確認してください。
そのうえで、どうしても本文を全部読めない時の最終手段として、選択肢の消し方を持っておく。
それくらいの距離感で使うのが、一番現実的だと思います。



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