社会人になってから、もう一度大学受験レベルの勉強をやり直したいと思うようになりました。
ただし、大学を再受験したいわけではありません。
今から医学部を目指すとか、東大を目指すとか、そういう話ではありません。
私が大学受験レベルの勉強をやり直したい理由は、受験期の失敗を今の自分の人生に活かしたいからです。
私は現役時代、受験した大学にすべて落ちました。
その後、1年浪人して地方の国立大学に合格しました。
結果だけ見れば、浪人して国立大学に合格できたので、失敗だけで終わったわけではありません。
しかし、今振り返ると、大学受験の勉強方法にはかなり反省があります。
特に大きかったのは、苦手科目の中でも、どの分野が苦手なのかを特定できていなかったことです。
当時の私は「英語が苦手」「国語が苦手」という大ざっぱな認識で止まっていました。
でも本当は、英語の中でも長文読解が苦手で、さらに長文読解の中でも単語力が足りていなかったのだと思います。
「英語が苦手」とまとめてしまったこと自体が、当時の失敗でした。
社会人になった今、もう一度大学受験レベルの勉強をするなら、昔と同じやり方はしません。
今ならAIも使います。
理由は単純で、紙に正の字を書いて統計を取らなくても、間違えた問題や苦手な傾向を自然に整理してくれるからです。
昔の自分に一番足りなかったのは、努力量だけではなく、自分の弱点を細かく見る力だったのだと思います。
大学受験の勉強をやり直したい3つの理由
社会人になった今、私が大学受験レベルの勉強をやり直したい理由は、大きく3つあります。
- 受験期の反省を活かしたいから
- 社会人に必要な読解力と表現力を鍛えたいから
- 共通テスト時代の問題に向き合いたいから
順番に書いていきます。
理由1:受験期の反省を活かしたいから
私の大学受験は、成功した部分と失敗した部分がかなり混ざっています。
現役時代は全落ち。
1年浪人して、地方の国立大学に合格。
ここだけ見ると、浪人して巻き返した話に見えるかもしれません。
しかし、センター試験の点数は良くありませんでした。
2014年のセンター試験で、私は610点でした。
得点率でいうと67%くらいです。
浪人して1年多く勉強したにもかかわらず、センター試験では十分な点数を取れませんでした。
合格できたのは、国立二次試験で挽回できたからであって、基礎学力が十分だったからではありません。
この事実は、今でも自分の中に残っています。
もちろん、合格したこと自体はよかったです。
浪人しても何も得られなかったわけではありません。
ただ、冷静に考えると、1年余分に勉強してセンター試験で67%というのは、勉強方法としてかなり問題があったと思います。
苦手科目を大ざっぱに捉えすぎていた
当時の私の一番の失敗は、苦手科目を大ざっぱに捉えすぎていたことです。
私は英語が苦手だと思っていました。
国語も苦手だと思っていました。
でも、それ以上に分解して考えられていませんでした。
英語なら、単語力が足りないのか、文法が弱いのか、長文を読むスピードが遅いのか、設問の選択肢を読み違えているのか。
そこまで分析できていませんでした。
今振り返ると、私が特に苦しかったのは英語の長文読解です。
そして、その根っこには単語力不足がありました。
単語が分からないと、文構造を考える前に止まってしまいます。
長文全体の流れもつかめません。
設問を読んでも、本文のどこに根拠があるのか探す余裕がなくなります。
英語が苦手なのではなく、英語長文読解で必要な単語力が足りていなかった。
これを当時の自分が分かっていれば、勉強の仕方は変わっていたと思います。
今ならAIで弱点分析ができる
今、社会人として大学受験レベルの勉強をやり直すなら、AIを使います。
昔のように、ただ参考書を読んで、問題を解いて、丸付けをして終わりにはしません。
間違えた問題を記録して、AIに傾向を整理してもらいます。
たとえば、英語長文で間違えた問題について、次のように整理できます。
- 単語が分からなくて読めなかったのか
- 文構造を取り違えたのか
- 本文は読めたが選択肢で迷ったのか
- 時間が足りなくて雑に読んだのか
- 同じテーマの文章で毎回つまずいているのか
これを紙で全部やろうとすると、かなり面倒です。
正の字を書いたり、表を作ったり、エクセルに入力したりする必要があります。
もちろん、それが得意な人はやればいいと思います。
しかし、私のように続かない人も多いはずです。
AIを使えば、紙で細かく統計を取らなくても、自分の弱点や間違い方の傾向を自然に見える化できます。
これは、昔の受験生だった私から見ると、かなり大きな変化です。
努力の方向を間違えにくくなるからです。
理由2:社会人に必要な読解力と表現力を鍛えたいから
社会人になってから痛感したことがあります。
それは、仕事では読解力と表現力がかなり重要だということです。
学生時代は、数学ができる、理科ができる、専門知識がある、といったことに価値があると思っていました。
もちろん、それも大切です。
しかし、社会に出ると、それだけでは足りません。
資料を読む力。
相手の意図を理解する力。
自分がやったことを説明する力。
報告書にまとめる力。
会議で短く伝える力。
こういう力がないと、実際に仕事をしていても「何をしているのか分からない人」に見えてしまいます。
筆者の本音を言うと、表現できないせいで、自分がやった仕事まで軽く見られるのはかなり悔しいです。
私は、昔から言語系の科目が得意ではありませんでした。
センター試験の国語は84点、英語は112点だったと思います。
しかも、本番は普段よりかなり運が良かった記憶があります。
現役時代や模試では、国語も英語も4割程度だったと思います。
つまり、言語力にかなり課題がありました。
そして、その課題は社会人になってからも形を変えて出てきました。
読解力がないと、仕事でも損をする
仕事では、文章を読む場面が多いです。
メール、資料、仕様書、議事録、報告書、マニュアル、契約関連の文章。
読む力が弱いと、相手の意図を取り違えます。
重要な部分を読み飛ばします。
文章量が多いだけで疲れてしまいます。
これは、共通テストの問題を読む感覚にも近いと思います。
共通テストは、センター試験と比べて文章量が多い印象があります。
理系科目でも、問題文を読み、条件を整理し、何を問われているのかを把握する力が必要です。
単純な暗記だけではなく、読んで考える力が求められます。
社会人が大学受験レベルの勉強をやり直す意味は、単に英単語や公式を覚えることではなく、文章を読んで考える土台を鍛え直すことにあります。
表現力がないと、仕事の成果が伝わらない
もう一つ大きいのが表現力です。
仕事では、結果を出すだけでなく、結果を伝える必要があります。
どれだけ頑張っても、説明できなければ評価されにくいです。
逆に、表現力がある人は、同じ成果でも分かりやすく伝えられます。
もちろん、口だけうまい人になりたいわけではありません。
でも、自分がやったことを適切に伝える力は必要です。
私はここが弱かったと思います。
大学受験の国語や英語で苦しんだことは、社会人になった後の読解力や表現力の苦労にもつながっている気がします。
だからこそ、社会人になった今、もう一度高校レベルの国語や英語からやり直す意味があると思っています。
理由3:共通テスト時代の問題に向き合いたいから
私が受験した頃はセンター試験でした。
現在は大学入学共通テストです。
大学入試センターの公式サイトでは、大学入学共通テストの概要、試験情報、過去の試験問題、問題評価・分析委員会報告書などが公開されています。
実際に問題を見ると、センター試験とは違う難しさを感じます。
知識だけではなく、文章を読み、資料を読み、条件を整理して考える必要があります。
私は、自分が今の受験生だったら、かなり苦戦していたと思います。
特に、長い文章を処理する力が足りなかったはずです。
共通テストの勉強は、現役受験生だけでなく、社会人が読解力や基礎学力を鍛え直す教材としても使えると思います。
社会人が共通テストを勉強する意味
社会人が共通テストの勉強をする意味は、満点を取ることではありません。
もちろん、高得点を目指すのも面白いと思います。
しかし、私にとって大事なのはそこではありません。
大事なのは、自分の基礎学力がどこまで残っているのかを知ることです。
英語の長文は読めるのか。
国語の評論文は理解できるのか。
数学の基礎問題で手が止まらないか。
理科の知識を忘れていないか。
社会の資料問題を読んで考えられるか。
こうした現在地を知るだけでも、社会人の学び直しとして意味があります。
そして、今ならAIを使って、間違えた問題の傾向を分析できます。
ただ問題を解いて終わりではなく、「自分は何ができて、何ができないのか」を知るために共通テストを使う。
これが、社会人が大学受験レベルの勉強をする価値だと思います。
社会人の学び直しでAIを使うメリット
社会人が勉強をやり直すとき、AIはかなり相性がいいと思います。
理由は、時間がないからです。
学生時代のように、毎日何時間も勉強できるとは限りません。
仕事もあります。
家のこともあります。
疲れている日もあります。
だからこそ、勉強の効率を上げる必要があります。
そのときに大事なのが、弱点分析です。
AIなら弱点を自然に整理できる
昔の私は、苦手科目の中でも苦手分野を特定できていませんでした。
英語が苦手。
国語が苦手。
それで止まっていました。
しかし、本当に必要だったのは、もっと細かく見ることでした。
英語なら、単語力なのか、文法なのか、長文読解なのか、リスニングなのか。
長文読解の中でも、単語が分からないのか、文構造が取れないのか、読むスピードが遅いのか。
ここまで分解しないと、何を勉強すればいいのか分かりません。
苦手科目を丸ごと苦手扱いしてしまうと、努力しているのに点数が伸びない状態になりやすいです。
AIを使えば、間違えた問題や自分の解答をもとに、どこでつまずいているのかを整理できます。
もちろん、AIの言うことを全部信じる必要はありません。
でも、自分では気づけなかった傾向を見つけるきっかけにはなります。
AIに丸投げしないことも大事
ただし、AIに丸投げするのは危険です。
文部科学省も、生成AIの利活用に関するガイドラインを公表しており、学校現場での活用について留意点を示しています。
AIは便利ですが、答えを出してもらうだけでは勉強になりません。
特に大学受験レベルの勉強では、自分で考える時間が必要です。
英語長文なら、自分で英文を読む。
分からない単語を調べる。
文構造を確認する。
設問の根拠を探す。
その後で、AIに「なぜ間違えたのか」「どこが弱いのか」を整理してもらう。
この順番が大事だと思います。
AIは答えを代わりに出す道具ではなく、自分の弱点を見える化する道具として使うべきです。
社会人が大学受験レベルの勉強をやり直すなら何から始めるか
私が今からやり直すなら、いきなり難しい参考書には手を出しません。
まずは、現在地を知るところから始めます。
- 共通テストやセンター試験の過去問を1年分だけ解く
- 点数よりも、どこで止まったかを記録する
- 間違えた問題をAIに整理してもらう
- 苦手科目ではなく苦手分野まで分解する
- 単語、文法、計算、読解など、土台から戻る
大事なのは、最初から完璧を目指さないことです。
社会人が学び直す場合、受験生のように本番日が決まっているわけではありません。
だからこそ、焦る必要はありません。
目的は合格ではなく、自分の基礎学力を取り戻すことです。
過去問は実力を測る道具として使う
大学受験の過去問や赤本は、受験生だけのものではありません。
社会人が自分の現在地を知る道具としても使えます。
ただし、最初から志望校対策として使う必要はありません。
あくまで「自分は今どれくらい読めるのか」「どこで止まるのか」を見るために使えば十分です。
もし特定の大学に思い入れがあるなら、その大学の赤本を1年分だけ解いてみるのも面白いと思います。
私の場合は、大学受験の過去問に向き合うと、当時の自分の未熟さも思い出します。
でも、それでいいと思っています。
失敗を思い出すことは、やり直すきっかけにもなります。
大学受験の勉強をやり直すのがおすすめな社会人
大学受験レベルの勉強をやり直すのは、すべての社会人に必要なことではありません。
でも、次のような人には向いていると思います。
- 学生時代の勉強に未練がある人
- 受験期の失敗を今でも引きずっている人
- 仕事で読解力や表現力の不足を感じている人
- 基礎学力をもう一度鍛えたい人
- AIを使って効率よく学び直したい人
- 失敗した過去を別の形で回収したい人
特に、私のように「合格はしたけれど、勉強方法には納得していない」という人には、意味があると思います。
大学受験は終わったら終わりです。
でも、そこで感じた反省は、社会人になってから回収できます。
失敗しても、あとから別の形でやり直すことはできます。
おすすめしない人
一方で、大学受験レベルの勉強をやり直すことをおすすめしにくい人もいます。
- すぐに資格や収入につながる勉強だけをしたい人
- 点数や偏差値だけで自分を評価してしまう人
- AIに答えを出してもらうだけで満足してしまう人
- 過去の受験の失敗を思い出すのがつらすぎる人
大学受験レベルの勉強は、すぐにお金になるとは限りません。
資格試験のように、合格すれば仕事につながるというものでもありません。
だから、短期的な成果だけを求める人には向かないかもしれません。
また、過去の受験の失敗がまだ傷として大きい人は、無理に向き合わなくてもいいと思います。
学び直しは、自分を責めるためではなく、自分を取り戻すためにやるものです。
受験生にも伝えたいこと
この記事は社会人向けに書いていますが、もし現役受験生が読んでいるなら伝えたいことがあります。
苦手科目を大ざっぱに捉えないでください。
「英語が苦手」「数学が苦手」「国語が苦手」で止まらないでください。
英語が苦手なら、単語なのか、文法なのか、長文なのか、リスニングなのか。
数学が苦手なら、計算なのか、関数なのか、図形なのか、確率なのか。
国語が苦手なら、評論なのか、小説なのか、古文なのか、漢文なのか。
そこまで分けて考えてください。
苦手科目ではなく、苦手分野を見つけることが大事です。
私が受験生の頃は、ここができていませんでした。
だから、努力しているつもりでも、伸びる場所にうまく力を使えていなかったと思います。
今ならAIもあります。
学校の先生、塾の先生、参考書、過去問、AI。
使えるものは使えばいいと思います。
ただし、最後に考えるのは自分です。
AIに答えを出してもらうのではなく、自分の弱点を見つけるために使ってください。
関連記事
大学受験や浪人については、以下の記事でも本音を書いています。



受験は、失敗したら終わりではありません。
ただし、失敗した理由を見ないまま次に進むと、同じような失敗を繰り返すことがあります。
私自身、大学受験では苦手科目の中の苦手分野を特定できていませんでした。
英語が苦手だと思っていたけれど、本当は英語長文読解の単語力が特に弱かった。
こういう分解ができていれば、もっと違う勉強ができたかもしれません。
まとめ:社会人が大学受験の勉強をやり直す意味はある
社会人になってから大学受験レベルの勉強をやり直す意味はあります。
ただし、目的は再受験だけではありません。
基礎学力を取り戻す。
読解力を鍛える。
表現力を鍛える。
過去の失敗を分析する。
自分の弱点を見える化する。
こうした目的でも、大学受験レベルの勉強は十分に意味があります。
私の場合、大学受験の一番の反省は、苦手科目の中でも苦手分野を特定できていなかったことです。
英語が苦手。
国語が苦手。
そうやって大ざっぱに考えていました。
でも本当は、英語長文読解の単語力が弱かった。
そこまで分解して考えるべきでした。
今ならAIを使って、間違えた問題や解答の傾向から、自分の弱点を自然に整理できます。
紙で細かく統計を取らなくても、自分がどこでつまずいているのかを見える化できます。
社会人の学び直しで大事なのは、昔と同じ努力を繰り返すことではなく、昔できなかった分析を今の道具でやり直すことです。
大学受験で失敗したことがあっても、社会人になってから回収することはできます。
合格したから終わり。
落ちたから終わり。
そうではありません。
失敗しても、やり直せます。
私はその感覚を、もう一度大学受験レベルの勉強に向き合うことで確かめたいと思っています。



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