2009年甲子園決勝、日本文理の9回表2アウトからの猛追|野球素人の私が忘れられない理由

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2009年8月24日、夏の甲子園決勝で中京大中京高校と日本文理高校が対戦しました。

8回を終えた時点で、スコアは10対4。中京大中京が6点をリードしていました。しかも、9回表の日本文理は簡単に2アウトまで追い込まれます。

普通に考えれば、もう試合は決まったと思う場面です。

しかし、日本文理はそこから5点を返し、10対9の1点差まで迫りました。

私は野球に詳しいわけではありません。それでも、この試合だけは今でも忘れられません。

この記事では、野球ファンではなかった中学3年生の私が、なぜ2009年の甲子園決勝にこれほど心を動かされたのかを振り返ります。

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2009年夏の甲子園決勝は中京大中京が10対9で勝利

2009年夏の甲子園、第91回全国高等学校野球選手権大会の決勝は、愛知県代表の中京大中京高校と新潟県代表の日本文理高校の対戦でした。

試合日2009年8月24日
対戦中京大中京高校対日本文理高校
試合結果中京大中京10対9日本文理
8回終了時中京大中京10対4日本文理
9回表日本文理が2アウトから5得点

最終的に優勝したのは中京大中京です。

ただ、試合後に強く記憶へ残ったのは、日本文理が9回表2アウトから見せた猛追でした。

勝敗だけを見れば、中京大中京の勝利です。しかし、試合が終わる最後の一球まで可能性を残した日本文理の攻撃も、勝敗とは別の意味を持っていたと思います。

当時の試合映像を見たい場合は、バーチャル高校野球で決勝ハイライトが公開されています。

バーチャル高校野球「日本文理-中京大中京 2009年決勝戦」

日本文理-中京大中京 2009年(第91回大会)決勝戦 | 夏の甲子園決勝ハイライト | バーチャル高校野球 | スポーツブル
バーチャル高校野球では、2005年からの全国高校野球選手権大会決勝のハイライト動画を一挙公開!!夏のアノ熱戦をプレイバック!!

野球に詳しくない私が、なぜこの試合を覚えているのか

最初に断っておくと、私は野球ファンではありません。

野球経験と呼べるものは、少年野球と体育の授業くらいです。少年野球でも、いうまでもなくベンチでした。

プロ野球を球場へ見に行ったこともなく、テレビやインターネットで試合を追い続ける習慣もありませんでした。野球ファンから見れば、ルールもほとんど分かっていない側の人間です。

それでも、夏の甲子園だけは時間があれば見ていました。

高校3年生にとって、負ければその場で最後の夏が終わります。日頃の練習をすべてぶつける姿には、プロ野球とはまた違う緊張感がありました。

2009年の決勝を見たとき、私は中学3年生でした。

細かな配球や選手の技術を理解して見ていたわけではありません。ただ、もう終わると思った試合がなかなか終わらない。その空気に引き込まれました。

野球の知識ではなく、「ここで諦めないのか」という姿勢に心を動かされたのだと思います。

このブログでは、こうした成功談だけでは片付けられない記憶や、失敗しても考え直せるという価値観を残しています。ブログ全体の考え方は、プロフィール記事にまとめました。

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9回表2アウトまで、日本文理は6点を追う状況だった

日本文理は8回までに4点を取っていましたが、中京大中京は10点を取っていました。

9回表、日本文理は6点を追う状況です。同点に追いつかなければ、9回裏はありません。

しかも、先頭から2人が倒れ、2アウト走者なし。中京大中京の優勝まで、あとアウト1つでした。

私も、この時点では中京大中京がそのまま優勝すると思っていました。

おそらく、多くの人がそう感じていたはずです。

しかし、日本文理の攻撃はここから始まりました。

伊藤直輝投手が9回裏に備えていた

私が最初に強く覚えているのは、日本文理の伊藤直輝投手が9回裏に備えていたことです。

あと1アウト取られれば試合終了です。しかも6点差がありました。

それでも、同点や逆転を前提に準備していました。

諦めていないという言葉より、次がある前提で準備を続ける姿の方が説得力があります。

精神論だけで「諦めるな」と言うことは簡単です。しかし、本当に諦めていない人は、まだ来ていない次の場面へ向けて体を動かしています。

私は当時そこまで言語化できませんでした。ただ、「この状況でも準備するのか」と驚いた記憶は残りました。

2アウト走者なしから打線がつながった

日本文理は2アウト走者なしから四球で出塁し、長打などを重ねて点差を縮めました。

10対4だったスコアが、10対5、10対6と変わっていきます。

それでもアウトになれば終わりです。

大量得点を一度に取れるわけではありません。1人ずつ塁に出て、次へつなぐしかありません。

6点差を一気に消そうとするのではなく、目の前の一球と1人の走者をつないだ結果、逆転できるかもしれない状況までたどり着きました。

試合終了かと思われたファウルフライが落ちる

日本文理の4番打者が三塁側にファウルフライを打ち上げた場面では、今度こそ試合終了だと思いました。

しかし、三塁手と捕手の間に打球が落ち、試合は続きました。

普段なら捕れていた打球かもしれません。

ただし、ここは甲子園決勝です。あと1アウトで優勝という状況に加え、日本文理へ流れが傾き始めていました。

観客の声も大きくなり、守る側の重圧は想像もできません。

最後のアウトを取ることが、ここまで難しいのか。

野球に詳しくない私にも、空気が一変したことは分かりました。

死球と四球で満塁になる

ファウルフライの後、堂林翔太投手は打者へ死球を与えました。

さらに投手交代後も日本文理の攻撃は止まらず、四球で満塁になります。

最初は6点差でした。

それが、長打、落球、死球、四球とさまざまな出来事が重なり、本当に追いつく可能性が見えてきました。

試合は、たった一つのプレーだけで変わったわけではありません。

一つの出塁を次につないだからこそ、相手のミスや動揺も得点につながったのだと思います。

伊藤投手と代打の一打で1点差まで迫る

満塁の場面で打席に立った伊藤投手が安打を放ち、日本文理は2点を返しました。

続く代打の一打でもう1点が入り、スコアは10対9。

6点差が、ついに1点差になりました。

2アウトなので、次にアウトになれば終わります。それでも、長打が出れば逆転もあり得る状況でした。

最初は「最後まで頑張っている」と見ていた観客も、このころには本気で逆転を期待していたのではないでしょうか。

最後は河合完治選手が三塁ライナーを捕った

最後の打球は、三塁へのライナーでした。

それを捕ったのは、その少し前にファウルフライを捕れなかった河合完治選手です。

一度ミスをした後、次の打球まで怖くならなかったのか。

同点の走者が三塁にいる状況で、正面へ飛んできた強い打球を捕り、試合を終わらせました。

私は日本文理の猛追だけでなく、ミスの直後に最後のアウトを取った河合選手もすごいと思っています。

失敗した後でも、次のプレーはやってきます。

そこで立て直せるかどうかも、最後まで諦めないことの一つなのかもしれません。

「敗者が笑い、勝者が泣いた」と単純には言い切れない

この試合は、日本文理の選手たちが試合後に晴れやかな表情を見せ、中京大中京の堂林投手が涙を流したことでも語られます。

ただ、私は「敗者が笑って、勝者が泣いた」という言葉だけでまとめたくはありません。

日本文理は、あと1点まで迫りました。しかし、逆転はできませんでした。悔しさがなかったはずはありません。

中京大中京も優勝しましたが、6点差から1点差まで追い上げられました。勝ったから何もかも喜べるという単純な試合ではなかったと思います。

勝った側にも悔しさがあり、負けた側にもやり切った感覚がある。だからこそ、勝敗だけでは説明できない試合として記憶に残ったのだと思います。

この試合から今も残っていること

この試合を見てから長い時間がたちました。

中学3年生だった私は社会人になり、当時よりも諦める判断の大切さを知りました。

何でも根性で続ければよいとは思いません。自分に合わない道から離れることや、方法を変えることも必要です。

それでも、最後まで諦めないことが一番大事だという考えは、今も変わっていません。

私が考える「諦めない」は、同じ方法を無理に続けることではありません。

  • まだできる準備を続ける
  • 目の前の一つをつなぐ
  • 失敗しても次の機会に備える
  • うまくいかなければ方法を変える

2009年の日本文理は、2アウト走者なしから一人ずつ塁へ出ました。

河合選手はファウルフライを捕れなかった後、最後の三塁ライナーを捕りました。

どちらも、前の結果だけで次を決めなかったから生まれた場面です。

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まとめ|勝てなかった猛追にも意味はあった

2009年夏の甲子園決勝は、中京大中京が日本文理に10対9で勝利しました。

優勝したのは中京大中京です。この試合結果が変わることはありません。

それでも、日本文理が9回表2アウトから5点を返したことには、勝敗とは別の価値があったと思います。

最後まで諦めなかったから必ず勝てるわけではありません。しかし、諦めなかったからこそ、逆転できるかもしれないところまで進めました。

そして、失敗した河合選手が次の打球を捕ったからこそ、中京大中京は優勝できました。

勝者と敗者のどちらかだけを持ち上げるのではなく、最後まで試合を終わらせなかった日本文理と、最後のアウトを取り切った中京大中京の両方がいたから、この決勝は今も記憶に残っているのだと思います。

野球に詳しくない私でも忘れられない試合です。

これから先、途中で諦めそうになったときも、私はきっと2009年の9回表を思い出します。

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