社会人になってから、国語の大切さを痛感する場面が増えました。
学生時代の私は、正直に言うと国語が得意ではありませんでした。センター試験の国語も高得点とは言えず、現役時代や模試ではかなり苦しんだ記憶があります。
それでも社会人になった今、あらためて思います。
共通テスト国語で問われる読解力と表現力は、社会に出てからかなり役立ちます。
もちろん、古文や漢文の知識をそのまま仕事で使う場面は多くないかもしれません。評論文の読解問題を解いたからといって、翌日から仕事が劇的にできるようになるわけでもありません。
ただ、文章を正確に読む力、相手の意図を読み取る力、自分の考えを過不足なく伝える力は、社会人になってから何度も必要になります。
この記事では、国語が得意だった人間としてではなく、むしろ国語に苦手意識があった社会人として、なぜ共通テスト国語を学び直す意味があると思うのかを書いていきます。
結論:共通テスト国語は、読解力と表現力を鍛える教材になる
結論から言うと、共通テスト国語は受験生だけでなく、社会人が読解力と表現力を鍛え直す教材としても使えると思います。
理由は、共通テスト国語が単なる暗記科目ではないからです。
文章を読み、設問を読み、選択肢を比較し、本文の根拠を探し、問いに対してもっとも適切な答えを選ぶ。
この流れは、仕事で資料を読むときや、メールの意図をくみ取るとき、報告内容を整理するときの感覚にかなり近いです。
社会人になると、仕事の多くは言葉を通して進みます。
- メールを読む
- 会議資料を読む
- マニュアルを読む
- 議事録を書く
- 報告書を書く
- 上司や関係者に説明する
全部、国語力が関係しています。
国語ができないと、仕事で「読めない」「伝わらない」「意図がズレる」という形で困ります。
国語が苦手だった私が、社会人になって必要性を痛感した
私は学生時代、国語や英語のような言語系科目が得意ではありませんでした。
現役時代は受験した大学にすべて落ち、1年浪人して地方の国立大学に合格しました。結果だけ見れば巻き返せたように見えるかもしれませんが、センター試験の点数は決して良くありませんでした。
浪人経験についての本音は、現役で志望校に落ちたら浪人すべきか?浪人経験者が反対する理由でも書いています。

当時の私は、「国語が苦手」「英語が苦手」と大ざっぱに考えていました。
でも本当は、国語の中でも評論が苦手なのか、小説が苦手なのか、古文が苦手なのか、漢文が苦手なのかを分けて考えるべきでした。
失敗例をあえて書くなら、私は苦手科目を大ざっぱに捉えすぎていました。
これは大学受験だけの話ではありません。
社会人になってからも、同じようなことが起きます。
「説明が苦手」
「報告が苦手」
「資料を読むのが苦手」
そう思っていても、本当はもっと細かく分けられるはずです。
- 情報を整理するのが苦手なのか
- 相手が知りたいことを考えるのが苦手なのか
- 文章を短くまとめるのが苦手なのか
- 前提条件を説明するのが苦手なのか
- 結論から話すのが苦手なのか
ここを分解できないと、努力の方向がズレます。
筆者の本音を言うと、表現できないせいで、自分がやった仕事まで軽く見られるのはかなり悔しいです。
だからこそ、今になって国語を学び直す意味があると感じています。
社会人に必要な国語力は「読解力」と「表現力」
社会人に必要な国語力を分けるなら、大きく2つだと思います。
- 読解力
- 表現力
どちらも仕事で必要です。
読解力:文章と会話の意図を読み取る力
読解力というと、評論文を読む力だけを想像するかもしれません。
でも、社会人に必要な読解力はそれだけではありません。
私は読解力を、受け取った言葉を正しく理解し、その言葉が生まれた意図まで考える力だと思っています。
会社では、さまざまなことが文章で残されています。
- 規程
- マニュアル
- 仕様書
- 議事録
- メール
- 報告書
これらを読まずに、すぐ誰かに聞いてしまうと、相手の時間を奪ってしまいます。
もちろん、分からないことを質問するのは悪いことではありません。ただ、マニュアルに書いてあることを読まずに聞くのは、社会人としてかなり危険です。
資料を読み、必要な情報を見つけ、書かれていることと書かれていないことを分けて考える。
これは共通テスト国語の読解に近いです。
本文を読む。設問を読む。選択肢を見る。本文の根拠に戻る。
この訓練は、仕事で文章を読むときにも役立ちます。
会話にも読解力は必要
読解力は文章だけではありません。
会話にも読解力は必要です。
会社では、学生時代よりも会話で仕事が進む場面が増えます。上司や先輩から説明を受けたり、会議で意見を求められたり、関係者と短時間で認識を合わせたりします。
このとき、相手の言葉をただ聞くだけでは足りません。
相手が何を知りたいのか。
どこまで判断してほしいのか。
何を心配しているのか。
そこまで読み取る必要があります。
読解力がないと、言葉は聞こえているのに、意図を外すことがあります。
これはかなり怖いです。
自分ではちゃんと聞いたつもりでも、相手から見ると「そこじゃない」と思われるからです。
表現力:成果を伝える力
社会人になって一番痛感したのは、表現力の大切さです。
仕事では、頑張っただけでは評価されません。
何をやったのか。
何が課題だったのか。
どこまで進んだのか。
何を判断してほしいのか。
それを説明できなければ、成果が伝わりません。
表現力がないと、やった仕事まで「よく分からないもの」になってしまいます。
これは本当に損です。
私は、ものづくりの仕事では、図面や実物、CAD、現場の状況と向き合う時間が好きです。
でも、仕事は自分1人では完結しません。
どれだけ手を動かしても、考えを言葉にできなければ周りは動けません。
だから、文章を書く力、話す力、要点を整理する力は必要です。
そして、その土台になるのが国語力だと思っています。
共通テスト国語が社会人の学び直しに向いている理由
私は、共通テスト国語は社会人の学び直しにも使えると思っています。
社会人が大学受験レベルの勉強をやり直す理由については、社会人が大学受験レベルの勉強をやり直す理由|浪人経験者が共通テストにもう一度向き合う本音でも詳しく書く予定です。

共通テスト国語が良いと思う理由は、主に3つあります。
- 文章を正確に読む練習になる
- 根拠を探す練習になる
- 自分の弱点を見つけやすい
文章を正確に読む練習になる
共通テスト国語では、感覚だけで答えると間違えます。
本文に書かれていることを正確に読み、設問に対して必要な根拠を探す必要があります。
これは仕事でも同じです。
資料に書かれている内容を、なんとなく読んだつもりになる。
メールの一部分だけを見て、勝手に解釈する。
相手の指示を、自分に都合よく受け取る。
こういうことをすると、仕事でズレが起きます。
注意点として、読解力は「なんとなく分かった気になる力」ではありません。
本文や資料に戻って、根拠を確認する力です。
根拠を探す練習になる
共通テスト国語では、選択肢だけを見て答えるのは危険です。
本文のどこに根拠があるのかを確認する必要があります。
仕事でも、根拠を抜きにして話すと説得力が落ちます。
「たぶん大丈夫です」
「なんとなくそう思います」
これでは相手は判断できません。
資料のどこに書かれているのか。
どのデータを見てそう言えるのか。
なぜその判断になるのか。
ここまで説明できて、初めて相手に伝わります。
判断基準として、国語の勉強でも仕事でも「根拠に戻れるか」はかなり大事です。
自分の弱点を見つけやすい
共通テスト国語を解くと、自分がどこでつまずくのかが見えやすいです。
- 評論の抽象表現で止まるのか
- 小説の心情問題で深読みしすぎるのか
- 資料読み取りで情報を整理できないのか
- 古文単語が足りないのか
- 漢文句法が曖昧なのか
- 時間が足りないのか
昔の私は、こういう分解ができていませんでした。
「国語が苦手」で止まっていました。
でも今なら、AIを使って間違え方を整理できます。
たとえば、解いた問題の結果を記録して、AIに「どの分野で間違いが多いか」「選択肢で迷う原因は何か」を整理してもらうこともできます。
AIは答えを丸投げする道具ではなく、自分の弱点を見える化する道具として使うのが良いと思います。
共通テスト国語は2025年度から形式が変わっている
共通テスト国語は、以前のセンター試験とは形式が変わっています。
2025年度からは大問が5問になり、試験時間も90分になりました。現代文では資料読み取りの問題も加わっています。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 現代文・評論 | 45点 |
| 第2問 | 現代文・小説 | 45点 |
| 第3問 | 現代文・資料読み取り | 20点 |
| 第4問 | 古文 | 45点 |
| 第5問 | 漢文 | 45点 |
私が受験した頃はセンター試験でした。
今の共通テストを見ると、文章量や資料処理の面で、当時の自分ならかなり苦戦したと思います。
ただ、だからこそ社会人の学び直しにも向いています。
単純な暗記だけではなく、文章を読み、資料を読み、条件を整理して考える必要があるからです。
共通テスト国語は、ただの受験科目ではなく、情報処理と読解の訓練にもなります。
最新の試験情報や過去問は、大学入試センターの公式サイトで確認するのが確実です。
共通テスト国語の勉強は、まず過去問で現在地を見る
社会人が共通テスト国語を学び直すなら、いきなり難しい参考書を買う必要はないと思います。
まずは過去問を1年分だけ解いてみるのが良いです。
目的は高得点を取ることではありません。
目的は、自分がどこで止まるのかを知ることです。
- 本文を読むのに時間がかかるのか
- 選択肢で迷うのか
- 古文漢文の知識が抜けているのか
- 資料を読むのが苦手なのか
- 最後まで集中力が続かないのか
こうした現在地を知るだけでも意味があります。
大学受験の参考書や過去問の考え方については、大学受験の参考書は学校の問題集と過去問で十分|買いすぎる前に考えてほしいことでも詳しく書く予定です。

必要な人だけでいいですが、特定の大学に思い入れがあるなら、その大学の赤本を1年分だけ解いてみるのも面白いと思います。
受験生でなければ、赤本を何冊も買う必要はありません。あくまで「自分の現在地を見る道具」として使うくらいで十分です。
たとえば、私のように大学受験のやり直しとして過去問に向き合いたい人は、気になる大学の過去問を1冊選んで「今の自分がどこで止まるのか」を確認する使い方がおすすめです。
受験生に伝えたいこと
この記事は社会人目線で書いていますが、受験生にも伝えたいことがあります。
国語を「なんとなく解く科目」だと思わない方がいいです。
国語は感覚だけで解くと安定しません。
評論なら、筆者の主張と根拠を読む。
小説なら、本文に書かれた心情や行動を根拠に考える。
資料読み取りなら、設問で問われている情報を探す。
古文漢文なら、単語や文法、句法を土台に読む。
こういう基本を積み重ねる必要があります。
そして、試験当日は特別なことをしすぎない方がいいです。試験当日の過ごし方については、試験日当日は普段通りでいい|大学受験で平常心を保つための本音アドバイスでも書いています。

国語は、受験本番だけで終わる科目ではありません。
社会人になってからも、資料を読む、メールを読む、報告する、説明する、文章を書くという形で何度も出てきます。
まとめ:国語が苦手でも、読解力と表現力はやり直せる
共通テスト国語は、社会に出てからも役立つ力を鍛える教材になります。
特に役立つのは、読解力と表現力です。
- 文章を正確に読む力
- 相手の意図を読み取る力
- 根拠を探す力
- 自分の考えを整理する力
- 必要な情報を過不足なく伝える力
これらは、社会人になってからも必要になります。
私は国語が得意な学生ではありませんでした。
むしろ、国語や英語のような言語系科目でかなり苦しんできました。
でも、社会人になった今だからこそ、国語の大切さが分かります。
筆者の本音として、国語を学生時代にもっと真面目にやっておけばよかったと思う場面はあります。
ただ、そこで終わりにしなくてもいいと思っています。
社会人になってからでも、共通テスト国語を使って読解力や表現力を鍛え直すことはできます。
今ならAIも使えます。
昔のように、苦手科目を大ざっぱに捉えたまま勉強する必要はありません。
間違えた問題を整理し、どこでつまずいたのかを見える化し、弱点を細かく見ていけばいい。
失敗しても、やり直せます。国語が苦手だった過去も、社会人になってから回収できます。
受験生なら、国語を捨て科目だと思わず向き合ってほしいです。
社会人なら、昔苦手だった国語をもう一度開いてみてもいいと思います。
共通テスト国語は、受験のためだけではなく、自分の読む力と伝える力を見直すきっかけになります。



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