国立大学の前期試験を前に、判定がE判定だったら受験するべきか。
「合格する可能性は低いのだから、志望校を変えた方がいいのではないか」
「一浪しているのに、これ以上失敗できない」
そんな不安を抱えている人もいると思います。
私は2014年、一浪して大学受験に挑みました。当時は共通テストではなく、センター試験の時代です。
私立大学を含めて、それまで合格はありませんでした。最後に残っていたのが、第1志望だった国立大学の前期試験です。
センター試験後の判定はE判定でした。
それでも前期試験を受け、結果として第1志望に合格できました。
今振り返って一番強く残っているのは、「諦めずに挑戦してよかった」という、うれしい記憶です。
ただし、この記事で「E判定なら全員が強気で出願するべき」と言いたいわけではありません。
E判定でも挑戦する価値がある人と、冷静に志望校を見直した方がよい人がいます。私の合格も、同じ状況の人が必ず合格できるという証明ではありません。
この記事では、一浪・E判定から第1志望に合格した経験をもとに、前期試験へ挑戦するかを考える判断基準と、受けると決めた後に大切にしたいことを本音で書きます。
E判定でも国立大学前期試験を受けるべきか
結論から言えば、E判定だけを理由に諦める必要はありません。ただし、E判定だからこそ、勢いではなく配点や問題との相性まで確認して判断する必要があります。
判定は、模試や共通テストの得点をもとに出された一つの目安です。前期試験当日の答案まで採点した結果ではありません。
一方で、E判定という結果を無視してよいわけでもありません。
私自身はE判定から合格できましたが、「最後まで諦めなければ必ず受かる」とは思っていません。受験には、努力だけでなく配点、得意科目、問題との相性も影響します。
だからこそ、挑戦するか迷ったときは、次の点を確認してほしいです。
- 共通テストと二次試験の配点比率
- 二次試験に自分の得意科目があるか
- 過去問で合格点へ近づけそうか
- 苦手科目で致命的な失点をしそうか
- 志望校を変えた場合に後悔しないか
判定だけを見るのではなく、「本番でどこまで点を取り返せる試験なのか」を見ることが大切です。
一浪の冬、私はかなり追い詰められていた
現役のときは、「まだ一年ある」と考える余地がありました。
しかし、一浪すると状況は変わります。
「今年もダメだったらどうなるのだろう」
「周りはもう大学生活を始めている」
「もう一年やり直すのか、それとも別の進路を選ぶのか」
そんなことを考え、精神的にかなり追い詰められていました。
私の場合、私立大学を含めて合格がありませんでした。最後に残ったのが、第1志望の国立大学前期試験でした。
最後の希望が残っていたというより、正直なところ、逃げ場がなくなっていた感覚に近かったと思います。
しかも、センター試験後の判定はE判定です。
一浪、合格なし、そしてE判定。今振り返っても、かなりきつい状況でした。
それでも第1志望へ挑戦した理由
それでも私は、第1志望の前期試験を受けると決めました。
理由は単純で、ここまで来て逃げたくなかったからです。
E判定の数字を見れば、「受けても無駄ではないか」と考えてしまいます。
しかし、受験しなければ合格する可能性はなくなります。
もちろん、これは誰にでも挑戦を勧める言葉ではありません。合格可能性、後期日程、私立大学の結果、家庭の事情など、考えるべき条件は人によって違います。
ただ、私の場合は、志望校を変えて前期試験を終えたら、後から「第1志望を受けておけばよかった」と考える気がしていました。
不合格になる怖さより、最後に自分から諦めたことを後悔する方が嫌だったのです。
E判定でも挑戦しやすい人の判断基準
今の私が当時の自分へ助言するなら、「気持ちだけで決めず、次の条件を確認しよう」と伝えます。
| 確認項目 | 挑戦を考えやすい状態 | 慎重に考えたい状態 |
|---|---|---|
| 二次試験の配点 | 二次試験の比重が高い | 共通テストの比重が非常に高い |
| 得意科目 | 配点の高い得意科目がある | 主要科目が全体的に苦手 |
| 過去問との相性 | 解き方や出題傾向をつかめている | ほとんど手が出ない状態が続く |
| 残り期間 | 改善する分野を絞れている | 新しい参考書へ次々と手を出している |
| 後悔 | 受けなかったことを引きずりそう | 別の大学にも納得できる理由がある |
「E判定でも可能性はある」と「E判定を無視してよい」は別の話です。
出願前には、学校や予備校の先生とも相談し、自分の得点と配点を具体的に見てください。
受けると決めたら、当日は特別なことをしない
前期試験当日、私が最も意識したのは平常心でした。
E判定を見ると、「本番で奇跡を起こさなければならない」と思ってしまいます。
しかし、普段やっていないことを突然やろうとすると、かえって空回りします。
難しい問題へ執着する。
いつもと違う順番で解く。
完璧な答案を作ろうとして時間を使いすぎる。
追い詰められていると、こうした行動を取りやすくなります。
私は、前期試験を「いつもの過去問演習の続き」と考えるようにしました。
模試の延長。赤本演習の続き。
実力以上を出そうとするのではなく、今までやってきたことを答案へ置いてくる。
そのくらいの気持ちで問題用紙を開きました。
試験当日の食事や持ち物、会場での過ごし方まで確認したい人には、「試験日当日は普段通りでいい|大学受験で平常心を保つための本音アドバイス」も参考になると思います。

最後まで信じたのは赤本だった
不安なとき、私を支えてくれたのは赤本でした。
赤本には、その大学が過去に出題した問題が収録されています。
何度も取り組むと、出題されやすい分野だけでなく、答案をどの程度まで書く必要があるか、どこで時間を使いやすいかも分かってきます。
私は赤本を解く中で、志望校の問題との向き合い方を少しずつ身につけていました。
本番で問題を見たときにも、「これは今まで練習してきた流れに近い」と感じられる場面がありました。
赤本は不安を消してくれる魔法の本ではありません。しかし、本番で迷ったときに戻れる基準にはなりました。
新しい参考書を増やして安心しようとするより、今まで使ってきた過去問をもう一度確認する方が、私には合っていました。
過去問を解いて終わりにせず、間違えた理由まで確認する方法は、「大学受験の問題集・過去問の使い方|赤ペンで丸写しせず自分の弱点を潰す方法」で詳しく整理しています。

赤本を購入する場合は、大学名、学部、入試方式、年度が合っているかを必ず確認してください。古い年度版を持っている場合も、入試科目や配点が変わっていないか、大学の最新募集要項で確認する必要があります。
E判定から第1志望へ合格した
前期試験を受けた結果、私は第1志望の国立大学に合格しました。
一浪して、私立大学を含めて合格がなく、センター試験後の判定はE判定でした。
それでも、最後に合格をつかむことができました。
合格したと分かったときは、素直にうれしかったです。そして何より、「あのとき諦めずに挑戦してよかった」と思いました。
もしE判定を見た段階で自分から諦めていたら、この結果はありませんでした。
ただし、私が合格したからといって、E判定の人が全員合格できるわけではありません。
この記事で伝えたいのは、根拠のない逆転合格ではありません。
判定が悪くても、配点や問題との相性を確認し、自分なりに挑戦する理由があるなら、判定だけで可能性を閉じなくてもよいということです。
判定は過去の結果、本番の答案はこれから書く
模試や共通テスト後の判定は、それまでの結果をもとにした数字です。
もちろん、重く受け止める必要はあります。
しかし、前期試験本番の集中力、問題との相性、答案の書き方まで決めるものではありません。
受けると決めた後まで、何度もE判定を眺める必要はないと思います。
出願判断の段階では冷静に数字を見る。
受験すると決めたら、目の前の過去問と本番の答案に集中する。
私は、この切り替えが大切だと思います。
前期試験が終わった後も受験は続く
前期試験を受け終わると、一気に力が抜けます。
ただし、合格発表までは結果が分かりません。後期日程へ出願している場合は、その準備も必要です。
前期試験で手応えがあっても、受験勉強を完全に止めない方が安全です。
試験後に何をすべきか迷ったときは、「国公立大学前期試験が終わった受験生へ|油断せずにやるべきことと浪人判断」へ続けてください。

まとめ|E判定でも、自分から可能性をゼロにしない
最後に、この記事で伝えたいことをまとめます。
- E判定だけを理由に第1志望を諦める必要はない
- ただし、配点や二次試験との相性を冷静に確認する
- 受けると決めたら、奇跡より普段どおりを意識する
- 最後は新しい参考書ではなく、取り組んできた赤本へ戻る
- 前期試験後も、合格発表までは次の準備を止めない
私は一浪で、私立大学を含めて合格がなく、センター試験後はE判定でした。
それでも第1志望の国立大学前期試験に挑戦し、合格できました。
諦めずに挑戦してよかった。それは今でも、うれしい思い出として残っています。
もちろん、同じ選択が全員にとって正しいとは限りません。
志望校を変えることも、現実を見た立派な判断です。挑戦することだけが正義ではありません。
それでも、配点や過去問を確認したうえで「やはり受けたい」と思うなら、E判定の文字だけで自分の可能性を閉じないでください。
受けると決めた後は、最後の一科目、最後の一行まで、今までやってきたことを書き切ってほしいと思います。



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