iPhone 18 Proが発表された。
発表内容を見た第一印象は、「私が欲しかった進化が全部来た」だった。
処理性能の向上、バッテリー駆動時間の延長、そしてカメラ性能の進化。いずれも、今使っているiPhone 15 Proに感じている不満や、次のiPhoneに求めていたことと重なっている。
派手な新機能を一つ追加したというより、毎日使う中で気になっていた部分を、ピンポイントで改善してくれた印象だ。
これは欲しい。かなり欲しい。
しかし、日本価格を見て、その気持ちは一度止まった。
iPhone 18 Proの256GBモデルは21万9800円。Appleの公式価格なので、見間違いではない。
高くなるとは思っていた。それでも、思わず言いたくなった。
日本価格、高すぎないか。ぼったくられていないか。
米国では1,199ドルからと報じられている。単純に割れば、1ドル約183円だ。
ところが、米国価格は原則として税別、日本価格は消費税込みである。同じ条件に近づけて計算すると、最初に感じたほど単純な話ではなかった。
この記事では、iPhone 18 Proのスペックを並べるだけではなく、iPhone 15 Proを旅行、ゲーム、カメラに使っている私が、なぜここまで欲しくなり、それでも即決できないのかを整理したい。
欲しかった進化が、ピンポイントで全部来た
iPhone 18 Proには、A20 Pro、48MP Fusionメインカメラの可変絞り、バッテリー駆動時間の向上が盛り込まれた。Apple公式では、可変絞りが明るさや被写界深度に合わせて自動調整されることも案内されている。
どれも、私にとっては分かりやすくうれしい進化だ。
私はiPhone 15 Proを、電話や連絡だけに使っているわけではない。
旅行中は駅メモなどの位置情報ゲームを動かし、写真を撮り、ブログ用の記録も残す。ゲームとカメラを同じ端末で使うため、電池の減りはどうしても早くなる。
そのため、旅行中はモバイルバッテリーをiPhoneにつなげたまま使うことが多い。
「バッテリーが減ったら充電する」のではなく、最初から充電しながら使う前提になっている。
iPhone 15 Proのカメラには満足している。USB-Cになったことも、複数のガジェットを持って旅行する自分には大きかった。
iPhone 15 Proを買ったとき、私が最も重視したのは、性能の数字よりもUSB-Cだった。ケーブルを一本化できたことは、旅行の荷物と確認作業を少し減らしてくれた。
そのときの購入理由と、Apple Watch Series 9を見送った判断については、こちらの記事で整理している。

今回のiPhone 18 Proは、そのときとは違う。
端子が変わるような分かりやすい生活の変化ではない。それでも、処理性能、発熱、バッテリー、カメラという、使用中に積み重なる小さな負担をまとめて改善してくれそうに見える。
新しいことができるというより、今やっていることを、もっと安心して続けられる。
私がProモデルに求めていたのは、たぶんこういう進化だった。
A20 Proより、長く安定して使えることに期待している
A20 Proの性能が上がったと聞けば、ガジェット好きとしてはうれしい。
ただ、ベンチマークの数字を眺めるためだけに、21万9800円を出したいわけではない。
私が期待しているのは、ゲーム、撮影、検索を繰り返しても、処理落ちや発熱を気にせず使えることだ。
旅行中は、iPhoneにとってかなり厳しい使い方をしていると思う。
位置情報ゲームを動かす。駅や車窓を撮影する。次の目的地を調べる。必要ならブログ用のメモも残す。
私はiPhoneのほかにPixelも持っており、調べ物や決済はPixelへ分けている。それでも、ゲームとカメラを担当するiPhone側の負荷は大きい。
私がiPhone 15 ProとPixel 7aをどう使い分けているかは、こちらの記事にまとめている。スマホを2台持つ理由だけでなく、旅行中の充電方法も書いた。

A20 Proに期待するのは、「高性能だからすごい」という満足よりも、旅行中に残量や発熱を気にせず使える安心感だ。
性能が上がっても、数分で熱くなって処理が落ちるなら意味がない。
逆に、カタログ上の性能差が小さく見えても、長時間安定して使えるなら、私にとっては大きな進化になる。
バッテリー向上は、私にとって一番現実的な進化
iPhone 18 Proで一番期待しているのは、カメラでもA20 Proでもなく、バッテリーかもしれない。
旅行中、充電残量を確認する回数は意外と多い。
朝からゲームを動かし、写真を撮っていると、昼になる前から残量が気になる。だからこそ、モバイルバッテリーをつなげたまま使っている。
この運用なら電池切れは避けられる。
ただし、快適かと聞かれれば、そうでもない。
ケーブルが邪魔になる。写真を撮るときに持ちにくい。移動中にバッグへ入れるときも、端子へ負担がかからないか少し気になる。
何より、「バッテリーがもたないことを前提に使っている」という小さなストレスが残る。
iPhone 18 Proはビデオ再生で最大36時間、Pro Maxは最大45時間と紹介されている。
もちろん、ビデオ再生時間と、位置情報ゲーム、撮影、通信を組み合わせた実使用時間は同じではない。
数字だけを見て「モバイルバッテリーが不要になる」とは言えない。
それでも、今より接続時間を短くできるなら、それだけで旅行中の自由度は上がる。
私はガジェットに対して、新しい機能の数より、自分の行動を邪魔しないことを求めているのだと思う。
バッテリー残量を気にせず、駅へ着いたらすぐ写真を撮る。車窓が良ければ迷わずカメラを起動する。ゲームを止めるか悩まない。
それが実現するなら、バッテリー向上はスペック表の一行ではなく、旅行体験そのものを変える進化になる。
カメラ性能向上は、旅行用カメラとして魅力的
私はiPhone 15 Proのカメラに満足している。
旅行中にすぐ取り出せて、写真を撮り、そのまま見返せる。ブログへ使う写真も、iPhoneで十分だと感じる場面は多い。
一方で、満足しているから進化が不要というわけでもない。
夕方や夜の街並み、薄暗い駅、車内から見た風景では、もっと自然に撮れたらと思うことがある。
iPhone 18 Proの48MP Fusionメインカメラは可変絞りに対応し、明るさや被写界深度に合わせて調整される。
ガジェット好きとして、可変絞りという仕組み自体にも興味がある。
ただし、本当に知りたいのは、絞り値が何段階あるかではない。
旅行先で暗い場所を撮ったとき、iPhone 15 Proとの違いを自分の目で感じられるか。風景を撮ったとき、後からブログへ使いたくなる写真が増えるか。
そこが重要だ。
専用カメラを買えば、さらに撮影の幅は広がると思う。
しかし、旅行用の荷物は増やしたくない。iPhone、Pixel、モバイルバッテリーなどをすでに持ち歩いているため、ここへカメラを追加すると管理する物がまた増える。
スマホ一台で撮影できる価値は、画質だけでは測れない。
iPhone 18 Proを買うことで専用カメラを買わずに済むなら、21万9800円の見え方は少し変わる。
ただし、「カメラを買わないから得だ」と言い聞かせ始めたら危ない気もする。
私は専用カメラを本当に買う予定だったのか。iPhone 15 Proのカメラで困っているのか。
欲しい商品の価格を正当化するために、存在しない出費を比較対象にしてはいけない。
しかし、21万9800円は簡単に出せる金額ではない
スペックを見ている間は、「これは買い替えたい」と思っていた。
しかし、21万9800円という日本価格を見て、一気に現実へ戻された。
スマホに約22万円。
言葉にすると、やはり高い。
私が使っているSurface Pro 9のようなパソコンと比べても、おかしくない価格帯だ。少し予算を足せば、用途によっては十分なノートパソコンやデスクトップPCも買える。
しかも、21万9800円は本体だけの価格だ。
ケース、画面保護、充電器、AppleCare+などを加えれば、負担はさらに増える。
iPhone 15 Proが壊れているわけでもない。USB-Cには満足している。カメラも十分使える。
その状況で22万円近い金額を出すなら、「新しいから欲しい」だけでは弱い。
私はガジェットが好きだ。
お金があれば、気になる物を買って実際に試したい。
安物を何度も買い直すより、中堅から上位モデルを長く使いたいという考えもある。
その一方で、買い物をした後にお金が減ると不安になる。
欲しかった物を買ったのに、「もっと働かないと」と思うこともある。
iPhone 18 Proは、まさにその矛盾を強く感じる製品だ。
欲しい。使う場面もある。改善してほしかった部分も改善されている。
それでも、欲しいことと、21万9800円を払う価値があることは同じではない。
米国では1,199ドル、日本では21万9800円。「ぼったくり」と感じた
日本価格を見た直後、最初に感じたのは「高すぎる」だった。
米国価格が1,199ドルなら、なおさらだ。
21万9800円を1,199ドルで割ると、約183.3円になる。
2026年9月のドル円は、9月9日までの範囲で1ドル153.40円から160.18円、平均156.04円だったとされている。
平均156.04円で単純換算すると、1,199ドルは約18万7092円だ。
日本価格との差は約3万2708円になる。
ここまで見ると、「やっぱり日本はぼったくられているのでは」と感じる。
ただし、この比較には大きな問題がある。
日本の21万9800円は消費税込みだが、米国の1,199ドルは原則として税別だからだ。
日本価格から消費税相当を除くと、税抜相当額は約19万9818円になる。
これを1,199ドルで割ると、約166.7円だ。
最初に見えた1ドル約183円から、かなり下がった。
それでも2026年9月平均の約156円より高いが、差は「日本だけ不当に上乗せされた」と即断できるほど単純ではなくなる。
Appleが価格を決めた後、為替が動く可能性もある。製品価格を毎日変えるわけにはいかないため、円安方向への変動へ備える余地が含まれている可能性も考えられる。
もちろん、これは消費者である私にとって、21万9800円が安くなる話ではない。
事情が分かったところで、支払う金額は変わらない。
ただ、「1ドル183円なんてぼったくりだ」と断定するのは違うと思い直した。
率直な感情として高すぎると感じることと、Appleが日本だけへ不当に上乗せしていると断定することは分けたい。
調べる前の私は、「日本価格、高すぎるだろ」と思った。
計算した後の私は、「高いのは間違いない。でも、消費税と為替条件をそろえると、話は少し複雑だ」と考えている。
怒りが消えたわけではない。
ただ、怒り方が少し変わった。
「待てば安くなる」とも簡単には言えない
高いなら、値下がりを待てばよい。
普通の商品なら、その考え方もできる。
しかし、Apple製品では、待つことが必ずしも得になるとは限らない。
私は以前、iPad miniの新モデルを待った結果、欲しかったタイミングで買わず、その後の価格上昇を見て後悔したことがある。
Apple製品を待つ難しさと、その経験から考えた購入タイミングについては、こちらの記事へまとめた。

だからといって、今回は「高くても今すぐ買うべきだ」とは思っていない。
iPad miniのときと違い、今はiPhone 15 Proがある。
使えないわけではない。むしろ、カメラやUSB-Cには満足している。
待つことで困ることと、買うことで失うお金を比べればよい。
円安が進んでさらに高くなる可能性を恐れて、不要な買い替えを急ぐのも違う。
値上がりを避けるために買うのではなく、今の不満を解消する価値が価格を上回るかで決めたい。
iPhone 15 Proから買い替える価値はあるのか
現時点の私にとって、iPhone 18 Proの魅力は明確だ。
- 旅行中のバッテリー不安を減らせそう
- ゲームや撮影を続けても安定して使えそう
- 暗所や風景撮影の幅が広がりそう
- 専用カメラを増やさず、旅行写真の質を上げられそう
- 256GBから選べるため、容量面でも使いやすい
一方、買い替えない理由も明確だ。
- 21万9800円は高い
- iPhone 15 Proは壊れていない
- カメラには現在も満足している
- モバイルバッテリーを使えば、今でも旅行はできる
- 可変絞りやバッテリーの実力は、実機レビューを見るまで分からない
- ケースや保証を含めれば、実際の負担はさらに増える
こうして並べると、「欲しい」と「必要」の間にいることが分かる。
Pixel 10aを検討したときは、Pixel 7aで困っていないため見送った。
その判断についてはこちらに書いている。

iPhone 18 Proは、それよりさらに迷う。
今回は進化に魅力を感じているからだ。
欲しい機能がないから見送るのではない。
欲しい機能は全部ある。それでも、価格だけで止まっている。
性能は理想。でも、買うかどうかはまだ決められない
iPhone 18 Proは、私がiPhone 15 Proに感じていた不満を、驚くほど正確に改善してくれた。
欲しくない理由はない。
あるとすれば、価格だけだ。
21万9800円を見た瞬間は、正直「ぼったくりではないか」と思った。
しかし、日本価格は税込み、米国価格は税別である。条件をそろえて計算すると、単純に1ドル183円で設定されていると考えるのは乱暴だった。
それでも高い。
事情を理解することと、納得して買えることは別だ。
今回は、発表直後の興奮だけで予約せず、自分の使い方に21万9800円の価値があるかを考えたい。
旅行中にモバイルバッテリーをつなぐ時間がどれくらい減るのか。
iPhone 15 Proでは撮れなかった写真が本当に撮れるのか。
処理性能の向上を、ゲームやブログ作業で実感できるのか。
そこが分かるまでは、買うとも、見送るとも決めきれない。
ただ、一つだけ確かなことがある。
iPhone 18 Proは高すぎるから欲しくないのではない。
理想に近いからこそ、21万9800円を払う価値があるのか、本気で迷っている。
今の結論は、それでよいと思っている。



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