昔のガンダムゲームを振り返ると、グラフィックの美しさや登場機体の多さだけでは説明できない面白さがありました。
私が好きなのは、オンライン対戦で誰かに勝つことを中心にしたゲームではありません。ゲームのときくらい人間関係を忘れて、一人で宇宙世紀の世界やモビルスーツの戦場へ浸れる作品です。
この記事では、私が実際に遊んだガンダムゲームの中から、今でも印象に残っている作品を紹介します。すべての人におすすめできる作品ではありません。古いゲーム機が必要な作品も多く、操作や映像には時代を感じると思います。
それでも、一人用モード、モビルスーツの重量感、名もなき一般兵として戦う感覚を求める人には、今のゲームとは違う面白さが残っています。
平成初期生まれの私が今でも昔のガンダムゲームをすすめたい理由
私は、最新のガンダムゲームを幅広く遊び続けているわけではありません。この記事で紹介するのも、PS2やPS3で遊んだ昔の作品が中心です。
それでも昔の作品を振り返りたくなるのは、単に懐かしいからではありません。
昔のガンダムゲームには、一人でじっくり遊び、宇宙世紀の戦場へ入り込める作品が多かったと感じているからです。
私は速い動きで華麗なコンボを決めたり、オンラインでほかのプレイヤーと競ったりすることを、ガンダムゲームへ強く求めていません。
巨大なモビルスーツを動かしていると感じられる重さ、配備された機体をやりくりする不自由さ、武器や腕を失っても戦場に残される絶望感。そうした要素の方が、私にはガンダムの戦場らしく感じられます。
もちろん、高速な対戦やオンラインプレイが好きな人もいると思います。どちらが正しいという話ではありません。少なくとも私は、ゲームのときまで人間関係を増やしたくありません。
誰にも急かされず、自分のペースで失敗し、何度でもやり直せる一人用ゲームが好きです。
一人で一年戦争を遊ぶなら『連邦vs.ジオンDX』
『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオンDX』は、私が初めて遊んだガンダムゲームです。
特に印象に残っているのが、一年戦争を連邦軍またはジオン軍の一般兵として戦うミッションモードでした。
自分はアムロでもシャアでもありません。最初から特別な存在として扱われるのではなく、部隊に配備されたモビルスーツを使って任務へ出撃します。
機体は使えば損傷し、修理が必要になります。強い機体だけを使い続けていると、次の任務で修理中になり、使いたいときに使えないことがあります。
そのため、目の前の任務だけでなく、次の任務まで考えて機体を選ばなければなりません。高性能な機体を使えば常に正解というわけではなく、量産機で乗り切る判断も必要でした。
私は、この不自由さが好きでした。
好きな機体を自由に選んで無双するより、手元にある機体で何とかする方が、名もなき一般兵として戦っている感覚が強くなります。
敵として現れるエースパイロットも怖い存在でした。特にアムロが乗るガンダムは、普通に戦えば圧倒されます。
こちらは一年戦争の主人公ではありません。一般兵の側からガンダムを見ることで、初めて「白い悪魔」という呼び方が実感できた気がします。
一方で、絶対に倒せないわけではありません。何度も挑戦し、味方や地形を利用し、少しずつ攻略方法を探していくことができます。
簡単には勝てないけれど、やり直せば手が届く。このバランスが『連邦vs.ジオンDX』の面白さでした。
『連邦vs.ジオンDX』のミッションモード、機体の修理と配備、敵として登場するガンダムの強さについては、個別記事で詳しく振り返っています。

今でも一番好きなのは『ガンダムvs.Zガンダム』
私が遊んだガンダムゲームの中で、今でも一番好きなのは『機動戦士ガンダム ガンダムvs.Zガンダム』です。
一番の理由は、一人用の宇宙世紀モードにあります。
一年戦争からグリプス戦役まで、さまざまな勢力やキャラクターの立場で戦えます。主役だけではなく、脇役や敵側のキャラクターでも宇宙世紀を体験できました。
原作どおりの展開をなぞるだけではありません。条件を満たすと、本来とは異なる歴史へ進むこともあります。
最初から好きな展開を選ぶのではなく、自分で何度も戦い、条件を満たし、少しずつ別の可能性を開いていく。その過程も含めて、一人で長く遊べました。
操作は、現在の作品と比べれば遅く感じる人もいると思います。しかし、私はこの重さが好きです。
巨大なモビルスーツが地面を踏みしめ、向きを変え、攻撃後の隙を見せる。何でも素早くできるわけではないからこそ、兵器を動かしている感覚がありました。
最新のグラフィックや高速戦闘を基準にすれば、古さは否定できません。対応するゲーム機や中古ソフトを用意する手間もあります。
それでも、一人で遊べるボリューム、宇宙世紀へ浸れる構成、重すぎず軽すぎない操作感は、今でも私の好みに合っています。
最近のゲームに詳しい人から見れば、もっと完成度の高い作品があるのかもしれません。それでも、自分が長く遊び、「また遊びたい」と思える作品が自分にとっての最高傑作です。
私が『ガンダムvs.Zガンダム』を今でも最高傑作だと思う理由は、宇宙世紀モード、重量感のある操作、一人で自分のペースで遊べることを中心に個別記事へまとめています。

操作の違いが印象に残った『機動戦士ガンダム 一年戦争』
PS2の『機動戦士ガンダム 一年戦争』は、アムロを操作して一年戦争を駆け抜ける作品です。
ほかのガンダムゲームとは操作方法が異なり、最初は戸惑いました。慣れるまでの分かりにくさはありましたが、慣れてくると、この作品ならではの操作として楽しめました。
記憶に残っているのは、モビルスーツだけでなく、ホワイトベースの機銃や白兵戦も操作できたことです。
一年戦争を扱うゲームは多いですが、モビルスーツ同士の戦闘だけではなく、別の立場や操作まで入っていた点は斬新でした。
一方で、基本的にはアムロの立場で一年戦争を追う作品です。『連邦vs.ジオンDX』のように、連邦とジオンの一般兵として戦う体験とは方向性が違います。
名もなき兵士として戦いたいなら『連邦vs.ジオンDX』、アムロとして一年戦争を体験したいなら『一年戦争』という分け方が近いと思います。
操作の独特さを面倒と感じる人には向かないかもしれません。しかし、一般的なガンダムゲームと同じ操作ではないからこそ、別の作品として記憶に残っています。
広く浅いけれど嫌いではない『クライマックスU.C.』
『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』は、ファーストガンダムからF91まで、幅広い時代を扱う作品です。
いろいろな時代のモビルスーツを操作できる点は、私の好みに合っていました。一つの時代だけではなく、宇宙世紀の流れを広く楽しめるからです。
ただし、私の印象ではミッション数が少なく、それぞれの時代を深く遊ぶというより、広く浅く触れるゲームになっていました。
扱う範囲の広さは魅力ですが、一つひとつの時代や機体をもっと遊びたかった気持ちもあります。
ここは、自分の中でも少し矛盾しています。
ボリューム不足は不満でした。それでも、幅広い時代のモビルスーツを使える作品自体は好きです。
すべてが完成されていなくても、自分が面白いと感じた部分まで否定する必要はないと思っています。
作品全体として最高傑作だとは言いません。しかし、「広く浅いから駄目」と切り捨てるほど嫌いでもありません。
不満はある。でも、その不満を含めても好きな部分がある。昔のゲームを振り返ると、こういう単純なランキングでは整理できない作品が多くあります。
部位破壊と戦場感なら『Target in Sight』
PS3の『機動戦士ガンダム Target in Sight』で、一番印象に残っているのは部位破壊です。
モビルスーツの頭部、腕部、脚部、武器などが破壊され、壊れた場所によって戦い方が変わります。
単に耐久力が減るだけではありません。機体自体はまだ動けるのに、主力武器を失い、まともに戦えなくなることがあります。
特にきついと感じるのが、ビームライフルなどの主力武器を失ったときです。
腕が残っていても、頼っていた武器が壊れれば、それまでと同じ戦い方はできません。キック、パンチ、残った格闘武器などで足掻くことになります。
両腕が吹っ飛んだときの絶望感も強烈です。胴体の耐久力が残っていても、武器を持てない。機体は立っているのに、戦力としてはほとんど終わっています。
普通ならリセットしたくなる状況です。それでも私は、すぐにはリセットせず、蹴りで足掻きます。
意外と何とかなることもあります。特にガンダムなら、両腕を失っても敵へ近づき、蹴りで倒せる場合があります。
失敗したら即終了ではなく、壊れた状態からどう戦うかを考えられる。私は、この不自由さが好きでした。
ガンダムで敵を蹴り倒した瞬間は、ビームライフルで普通に撃破するよりも印象に残ります。武器ではなく、モビルスーツそのものを使って最後まで戦っている感覚があるからです。
もちろん、不満もあります。
ミッション数の少なさは、かなり大きな弱点だったと思います。小学生だった当時の私は、PS3発売に合わせて急いで作ったのだろうかと感じていました。実際の開発事情までは確認できませんが、もっと多くのミッションを遊びたかったことは覚えています。
敵の部位破壊も、狙って楽しむには難しいところがありました。特定の部位を壊そうとしている間に、普通に敵を撃破できてしまうことがあります。
部位破壊という魅力的な仕組みがありながら、それを十分に生かし切れていないようにも感じました。
それでも、モビルスーツの重量感、武器を失った絶望感、壊れた機体で足掻く戦場感は、今でも忘れられません。
両腕や武器を失った絶望感、それでも蹴りで足掻く面白さ、現代でもこういう一人用作品がほしいという本音は、個別レビューで詳しく書いています。

カスタムは面白いがオンライン前提が不満だった『ガンダム戦記』
PS3の『機動戦士ガンダム戦記』は、モビルスーツのカスタムや武装の組み合わせを楽しめる作品でした。
機体と武器を自分で考え、少しずつ強くしていく要素は面白く、やり込み要素もありました。
一方で、オンラインプレイをしなければ、すべてのアイテムを集められない点には不満がありました。
私はゲームのときくらい、人間関係を忘れたいと思っています。
誰かと協力したり対戦したりすることを否定するつもりはありません。オンラインで遊ぶことが好きな人には、その方が長く楽しめると思います。
しかし、私が求めているのは、一人で自分のペースを守りながら遊べるゲームです。
買い切りのゲームを一人で遊び続けても、すべての要素へ届かない。オンラインプレイをしなければ収集が完成しない。この設計は、少なくとも私には合いませんでした。
カスタムは面白いのに、一人では全部集められない。好きな部分があるからこそ、余計に悔しかったのだと思います。
オンライン要素を入れること自体が悪いわけではありません。ただ、一人用の範囲でも作品の中心部分を遊び切れる設計を、私は望んでいます。
昔のガンダムゲームが向いている人・向いていない人
ここまで紹介した作品は、発売当時には楽しく遊べましたが、今から誰にでもすすめられるわけではありません。
古いゲーム機や中古ソフトを用意する必要があります。映像、読み込み時間、操作性も、現在の基準では不便に感じる可能性があります。
向いている人
- オンライン対戦より、一人用モードを重視する人
- ファーストガンダムやZガンダムなど、宇宙世紀が好きな人
- 名もなき一般兵として戦うゲームが好きな人
- 高速な動きより、モビルスーツの重量感を楽しみたい人
- 不自由な条件の中で何度もやり直すことを楽しめる人
- 最新作だけでなく、古いゲームならではの設計にも興味がある人
向いていない人
- 最新のグラフィックを重視する人
- 高速な対戦や複雑なコンボを楽しみたい人
- オンラインでほかのプレイヤーと競いたい人
- 古いゲーム機や中古ソフトを用意したくない人
- 操作上の不便さや読み込み時間を受け入れにくい人
- 原作キャラクターの派手な活躍を最優先したい人
今から中古品を探す場合は、ソフトの価格だけでは判断できません。対応する本体を持っているか、ディスクの状態はどうか、動作確認がされているかも確認する必要があります。
古い作品だから安いとは限りません。価格が高くなっている場合は、無理に買う必要もないと思います。
思い出の作品をもう一度遊ぶのか、今まで遊んだことのない作品へ初めて触れるのかでも、満足度は変わります。
私にとっては今でも印象的な作品ですが、当時の思い出があるから楽しめている部分も否定できません。
「名作と言われているから買う」のではなく、自分が一人用、重量感、宇宙世紀、戦場感のどれを求めているかで選ぶ方がよいと思います。
まとめ|現代でも一人でじっくり遊べるガンダムゲームがほしい
私が昔のガンダムゲームを好きなのは、古い作品だからではありません。
一人でじっくり遊べること、名もなき一般兵として戦えること、モビルスーツの重さや不自由さを感じられること。そうした要素が、自分の遊び方に合っていたからです。
『連邦vs.ジオンDX』では、配備された機体をやりくりしながら、一般兵として一年戦争を戦えました。
『ガンダムvs.Zガンダム』では、宇宙世紀モードを自分のペースで進め、さまざまな立場から歴史を体験できました。
『Target in Sight』では、腕や武器を失っても戦場に残され、壊れた機体で最後まで足掻く感覚がありました。
どの作品にも不満はあります。操作が独特だったり、ミッション数が少なかったり、オンラインプレイを前提にした要素があったりしました。
それでも、不満があることと、好きだったことは両立します。
すべてが完成されたゲームだけが、記憶に残るわけではありません。むしろ、少し詰めが甘く、「続編でもっと完成させてほしかった」と思う作品ほど、今でも考えてしまうことがあります。
私は現在のガンダムゲームへ、オンラインで大勢と競うことよりも、一人でガンダムの戦場へ入り込み、自分のペースで失敗とやり直しを繰り返せる体験を求めています。
昔の作品をそのまま復活させればよいとは思いません。グラフィックや操作性は、現代に合わせて改善してほしいです。
ただし、何でも速く、派手に、オンライン中心にするのではなく、名もなき一般兵として一年戦争を生き残るような物語を遊んでみたいです。
ゲームのときくらい、人間関係を忘れたい。
誰かに勝つためではなく、一人で宇宙世紀の戦場へ浸りたい。
これがすべての人に合うとは思いません。しかし、同じように感じている人へ向けて、私は現代でもこういう一人用ガンダムゲームがほしいと伝えたいです。



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