大学受験について調べると、合格した人の勉強法がたくさん出てきます。
大学生活について調べても、「大学生のうちにやっておくべきこと」や「充実した大学生活を送る方法」が見つかります。
もちろん、そういう情報が役に立つこともあると思います。
でも、このカテゴリーで私が残したいのは、きれいな成功談だけではありません。
私は浪人を経験して大学へ進み、その後は大学院の修士課程まで進みました。研究室生活を終えた後は社会人になりました。
振り返ってみると、
「もっとこうすればよかった」
「これはやらなくてもよかった」
「どうしてあのとき逃げなかったんだろう」
と思うこともあります。
一方で、失敗したからこそ分かったこともありました。
だから、このカテゴリーで「これが正解です」と押し付けるつもりはありません。
大学受験も大学生活も、失敗したらすべてが終わるわけではありません。
受験で失敗しても、その後でやり直せる。
大学で迷っても、その後で方向を変えられる。
研究室選びで後悔しても、それで人生そのものが失敗になるわけではない。
私はそう考えています。
このページでは、大学受験、浪人、大学生活、大学院、研究室、就職活動まで、私が実際に経験してきたことをまとめていきます。
これから進路を選ぶ人が、
「この人はこうだった。じゃあ、自分はどうしようか」
と考えるための材料になればうれしいです。
- 大学受験で一番後悔していること
- 参考書を増やすより、自分の弱点を知りたかった
- 試験本番で急に別人にはなれない
- 共通テストで失敗しても、その日で受験は終わらない
- E判定でも最後まで受けたから残ったものがある
- 現役で落ちた。その後どうするか
- 大学へ行く意味は、入学することだけではなかった
- 合格したら終わりではなかった
- 大学の試験は高校までとは違った
- 大学生活は、授業以外にも自分で決めることが増えた
- 大学生のお金は、貯めるだけが正解とも思っていない
- 大学へ行けば、すべて解決するわけではなかった
- 研究室は「何を研究するか」だけでは決められなかった
- 大学院へ進めば正解だとも思わない
- 大学生の最後には就職活動も待っていた
- 社会人になった今なら、受験も大学生活も少し違って見える
- もし今、もう一度受験生になったら
- 大学受験も大学生活も、その瞬間は大きく見える
- 失敗しても、その先でやり直せる
大学受験で一番後悔していること
大学受験を振り返って、「もっと勉強時間を増やせばよかった」とだけ思っているわけではありません。
私が一番問題だったと思っているのは、
苦手な問題を解くことから逃げていたことです。
高校3年生の夏休みも、参考書を読んで、分かった気になっていました。
特に逃げていたのは、英語長文、英単語、国語、古文、漢文でした。
参考書を読む。
解説を見る。
先生の話を聞く。
それ自体が悪いわけではありません。
でも、私の場合は、それで「勉強した」と安心していました。
実際に問題を解くとできない。
それなのに、一番しんどい問題演習から逃げていました。
今の自分が当時の自分へ伝えるなら、たぶん難しいことは言いません。
とにかく演習だ!!!
と言うと思います。
高校3年生の夏休みに参考書を信じるだけで失敗した経験については、こちらの記事で詳しく振り返っています。

夏期講習を受けているだけでも満足していた
同じような失敗は、夏期講習でもありました。
学校や予備校の講習を受ければ、ちゃんと受験勉強をしているような気持ちになります。
でも、授業を聞いて理解したことと、自力で問題を解けることは別でした。
夏休みについては、勉強だけで予定を埋めるのではなく、自分で計画して、自分で動く練習をする時間でもあったと、今は感じています。

参考書を増やすより、自分の弱点を知りたかった
受験生になると、新しい参考書が気になります。
書店に行けば、「この一冊で完成」「難関大学対策」といった参考書がいくらでも並んでいます。
私も参考書を信じていました。
ただ、今振り返ると、新しい参考書を探す前に、
自分は何ができないのか。
をもっと細かく把握するべきだったと思っています。
「英語が苦手」だけでは大雑把すぎます。
長文なのか。
単語なのか。
読む速度なのか。
時間配分なのか。
私の場合、センター試験の国語と英語では時間が足りず、模試で英語の大問一つ分を読まずに捨てることもありました。
そういう具体的な弱点を一つずつ潰す方が、本当は必要だったのだと思います。

今ならAIも弱点把握に使いたい
これは当時実際にやった方法ではありません。
今の自分がもう一度受験勉強をするならという話です。
今なら、問題を解いた記録を残して、
「どの分野で間違っているのか」
「どういう間違い方が多いのか」
をAIにも整理してもらいたいです。
昔の私は、苦手科目は分かっていても、その中の具体的な苦手分野まで十分に把握できていませんでした。
AIに問題を解いてもらって終わりではなく、
自分の弱点を見つけるために使う。
社会人になった今なら、そんな勉強方法を試したいです。
試験本番で急に別人にはなれない
受験本番が近づくと、急に特別なことをしたくなります。
でも、私は試験当日ほど普段通りでいいと思っています。
それまで使ってきた文房具を使う。
いつも通り問題を解く。
直前だからといって、突然たくさんのものを持ち込まない。
試験当日の考え方はこちらにまとめています。
試験日当日は普段通りでいい|大学受験で平常心を保つための本音アドバイス

文房具も少数精鋭でよかった
私は受験用の文房具も、たくさん持つ必要はないと思っています。
勝負鉛筆と消しゴムを決めて、使い慣れておく。
本番で「どれを使おう」と考える必要をなくしておく。
小さなことですが、受験当日に余計な選択肢を増やさないことは意外と大事だったと思います。

共通テストで失敗しても、その日で受験は終わらない
現在の共通テストの前身であるセンター試験で、私は思うような結果を出せませんでした。
特に古文は5点、リスニングは10点でした。
自己採点を見れば、落ち込みます。
志望校を変えた方がいいのか。
今年も駄目なのではないか。
そんなことを考えてしまいます。
ただ、私の場合は結果を見た翌日には勉強を再開しました。
今振り返って大きかったと思うのは、
志望校を迷うことと、勉強を止めることを分けたことです。
志望校は迷ってもいい。
落ち込んでもいい。
でも、二次試験対策まで一緒に止めなくてもいい。
受験は、一度失敗した瞬間にすべて終わるわけではありません。

E判定でも最後まで受けたから残ったものがある
一浪したとき、最終的に残った第一志望の国立大学前期試験はE判定でした。
それでも受験し、結果として第一志望へ合格できました。
だから「E判定なら絶対に受けろ」と言いたいわけではありません。
同じE判定でも、
共通テストと二次試験の配点。
得意科目。
問題との相性。
過去問でどこまで点を取れるか。
によって状況は変わります。
私にとって大事だったのは、
E判定という文字だけを見て、最後の挑戦まで諦めなかったことです。
今でも「最後まで諦めないことが一番大事」という考えが残っているのは、こういう経験も影響していると思います。

現役で落ちた。その後どうするか
私は浪人を経験しました。
だからこそ、
「第一志望に落ちたら浪人すればいい」
とは簡単に言いたくありません。
浪人した結果として大学へ進学できたからといって、浪人という選択そのものを誰にでもおすすめしたいわけではないからです。
浪人を経験した立場から、それでも浪人をおすすめしない理由について書いた記事があります。
現役で志望校に落ちたら浪人すべきか?浪人経験者が反対する理由

受験に落ちると、その瞬間は人生そのものに失敗したような感覚になるかもしれません。
でも、大学受験は人生の途中です。
第一志望へ行けなかったとしても、その後で何をするかは残っています。
大学へ行く意味は、入学することだけではなかった
そもそも、
大学へ行く意味はあるのか。
ここから考えてもいいと思います。
私は浪人して大学へ進み、その後は大学院の修士課程まで修了しました。
だから大学進学そのものを否定するつもりはありません。
ただ、大学へ入れば自動的に人生が良くなるとも思っていません。
親が言うから。
先生が言うから。
周囲も大学へ行くから。
それをきっかけにすること自体が悪いわけではありません。
でも最後には、
自分は大学へ行って何をしたいのか。
を一度考えておいた方がよかったと感じます。

合格したら終わりではなかった
受験生だった頃は、大学へ合格することが大きなゴールに見えていました。
当然だと思います。
目の前には試験があります。
合格しなければ入学できません。
でも実際に大学へ入ってみると、受験とは違う難しさがありました。
大学のレポートで、何を書けばいいのか分からなかった
私が大学へ入って驚いたことの一つがレポートです。
高校までの勉強では、基本的に問題があって、その答えを考えます。
大学では、それだけではありませんでした。
自分で考えて、自分の言葉で説明しなければならない。
私は最初、何を書けばいいのか分かりませんでした。
でも提出期限は来ます。
結局、文字数を埋めるしかなかったこともあります。
今思い出しても悔しいです。
今ならAIにレポートそのものを書かせるのではなく、
論点は何か。
自分の主張は何か。
何を調べる必要があるか。
といった整理を手伝ってもらいたいです。

大学の試験は高校までとは違った
大学の定期試験でも失敗しました。
大学1年前期には、単位不認定になった講義が4つありました。
当時の私は、知らない人に過去問を聞く勇気がありませんでした。
高校までなら、自分一人で勉強して点数を取ることもできます。
でも大学では、周りから情報を集めることも必要でした。
「勉強は一人でするもの」という感覚だけでは、うまくいかない場面がある。
それをもっと早く知りたかったです。

大学生活は、授業以外にも自分で決めることが増えた
大学へ入ると、勉強以外にも自分で選ぶことが一気に増えます。
どこに住むか。
何を買うか。
どんなパソコンを使うか。
アルバイトをするか。
お金をどう使うか。
高校までより自由になった一方で、自分で決めなければいけないことも増えました。
大学生のパソコン選び
大学ではレポートや講義資料などでパソコンを使う機会があります。
大学生だから高性能なパソコンを買えば正解、というわけではありません。
自分の学部や用途、持ち運び方まで考えて選ぶ方が大切だと思っています。
大学生におすすめのノートパソコンは?失敗しない選び方とおすすめ機種【2026年版】

この考え方は、今の私がガジェットを選ぶときに重視している「欲しいかではなく、本当に必要か」にもつながっています。
一人暮らしも、買えば便利とは限らなかった
大学生活では、一人暮らしを始める人もいると思います。
新生活になると、あれもこれも必要に見えます。
でも実際に生活してみると、必要だと思って買ったのに使わないものも出てきます。
逆に、最初から用意しておいた方が楽だったものもあります。
大学生の一人暮らしで最初に必要なもの8選

大学生の一人暮らしでいらないもの6選

大学生のお金は、貯めるだけが正解とも思っていない
学生時代のお金についても、社会人になった今とは感覚が違います。
学生にはお金がありません。
私も旅行するとき、在来線の運賃すら高いと感じていたくらいでした。
でも社会人になってから振り返ると、
お金はなかったけれど、時間はあった。
とも感じます。
大学生の時間は、社会人になってからそのまま買い戻せません。
だから私は、目的もなく貯金額だけを増やすより、必要な備えを持ったうえで、学びや経験にもお金を使う価値があると思っています。
学生時代のお金については、奨学金の記事でも本音を書いています。

大学へ行けば、すべて解決するわけではなかった
「とりあえず大学には行った方がいい」
私自身も、大学へ進学することを特別に疑っていませんでした。
そして浪人して大学へ入り、さらに大学院まで進みました。
だから今でも、大学なんて行く意味がないと言うつもりはありません。
大学でしか得られなかったものもあります。
ただ、大学へ進学する前に、メリットだけでなくデメリットも考えておくべきだったと思っています。
私が大学と大学院を通じて大きく失ったと感じているものの一つは、10代後半から20代前半の時間です。
特に後悔しているのは、
ブラック研究室からもっと早く逃げなかったことです。

研究室は「何を研究するか」だけでは決められなかった
理系大学生なら、研究室選びは大きな分岐点になると思います。
私も研究室へ入る前は、研究内容が重要だと思っていました。
でも、実際に研究室生活を経験した今は、
研究内容だけでなく、そこで生活できる環境なのかを見ることが重要だった
と感じています。
研究室では、その場所で長い時間を過ごす可能性があります。
やりたい研究テーマだったとしても、環境が自分に合わなければ苦しくなることがあります。
私自身の研究室では、見学時にはコアタイムがないという説明だったものの、配属後に10時から19時のコアタイムがあると伝えられた経験があります。
研究テーマしか見ていなかった当時の自分には、
そこで毎日生活できるのかも見ておけ。
と言いたいです。
大学院へ進めば正解だとも思わない
私は大学を卒業した後、大学院へ進学しました。
そして2020年3月に修士課程を修了しました。
専門知識は身につきました。
研究だからこそ経験できたこともあります。
一方で、今振り返って強く残っているのは、
時間と健康は本当に大事だった
という後悔です。
大学院へ行ったこと自体を全部否定したいわけではありません。
ただ、
理系だから大学院へ行く。
周りも進学するから大学院へ行く。
というだけで決めてほしくはありません。
何を研究したいのか。
どんな研究室なのか。
どんな生活になるのか。
途中で合わないと思ったときに、どうするのか。
そこまで考えてもいいと思います。
ブラック研究室に入っても、逃げていい
これは今だから強く言いたいことです。
私はもっと早く逃げればよかったと思っています。
それまで頑張った時間を無駄にしたくない。
周囲を失望させたくない。
そんな気持ちで残り続けても、さらに時間を使うことになります。
研究室選びに失敗したからといって、人生そのものが失敗になるわけではありません。
私自身、研究室生活ではかなり消耗しましたが、その後は社会人になりました。
ブラック研究室を修了した私が大学院で学んだこと|得たものより失ったものが大きかった

大学生の最後には就職活動も待っていた
大学へ入ると、その先には就職活動があります。
私は大学生活と就職活動も、完全に別の話ではないと思っています。
どんな仕事をしたいのか。
大学で何をしてきたのか。
大学院へ行くのか。
就職するのか。
それまでの選択とつながっています。
大学受験では、勉強すれば何とかなると思っていました。
でも就活では、情報を知っているかどうかも大きいと感じました。
就活は情報を早く集めた人が勝つ|オンライン時代に地方大学生が不利を減らす方法

大学へ入ってから、「就活はまだ先だから」と完全に切り離して考える必要もなかったと思っています。
社会人になった今なら、受験も大学生活も少し違って見える
社会人になってから高校や大学時代を振り返ると、当時とは違って見えることがあります。
受験生だった頃は、
受験科目=大学へ合格するための勉強
だと思っていました。
でも社会人になってから、高校の勉強が意外なところで役に立つと感じるようになりました。
受験で何点取れるかだけではありませんでした。
当時の自分には見えなかった使い道が、その後にありました。

もし今、もう一度受験生になったら
もし今の自分が高校生に戻って大学受験をするなら、昔と同じ方法にはしません。
参考書を増やしすぎません。
苦手な問題から逃げず、実際に問題を解きます。
「英語が苦手」で終わらせず、何ができないのか細かく記録します。
そして今ならAIも使います。
でも、AIに問題を全部解いてもらって満足する使い方はしたくありません。
自分が解く。
間違える。
記録する。
どこで間違っているのか整理する。
次の問題を解く。
その繰り返しを助けてもらいます。
大学へ入った後も同じです。
レポートそのものを書いてもらうのではなく、「自分は何について考えようとしているのか」を整理するために使いたいです。
これは当時実際にやった方法ではありません。
昔の失敗を知っている今の自分なら、そうしたいという話です。
大学受験も大学生活も、その瞬間は大きく見える
大学受験をしているときは、第一志望に受かるかどうかが人生で一番大きな問題に見えるかもしれません。
大学へ入れば、
単位を取れるか。
研究室をどうするか。
大学院へ行くか。
就職できるか。
また次の大きな問題が出てきます。
そのたびに、
「ここで失敗したら終わりだ」
と思うこともあります。
私もそうでした。
でも、実際にはその先がありました。
現役でうまくいかなければ、別の選択があります。
共通テストで失敗しても、二次試験が残っている場合があります。
研究室選びで失敗しても、その先の人生までそこで決まるわけではありません。
大学院を終えれば、また社会人として別の生活が始まります。
失敗しても、その先でやり直せる
大学受験も大学生活も、大事だと思います。
「どうでもいい」と言うつもりはありません。
受験勉強を頑張ったこと。
大学で学んだこと。
研究したこと。
失敗したこと。
どれも今の自分につながっています。
ただ、一回の受験結果や一つの進路選択だけで、その後の人生まですべて決まるとも思いません。
私自身、浪人しました。
大学へ進みました。
大学では勉強の仕方に戸惑いました。
単位を落としたこともあります。
大学院へ進みました。
研究室選びでは、もっと早く逃げればよかったと思っています。
それでも学生生活は終わり、その先で社会人になりました。
だから、このカテゴリーでは、
「こうすれば成功します」
という正解を並べるのではなく、
自分が何に迷ったのか。
どこで失敗したのか。
何を後悔しているのか。
そして今ならどうするのか。
を残していきます。
受験するか。
浪人するか。
大学へ行くか。
大学院へ進むか。
研究室をどこにするか。
就職するか。
人によって答えは違うと思います。
だからこそ、このカテゴリーの記事を、
「この人はこうだった。じゃあ、自分はどうしようか」
と考える材料として使ってもらえたらうれしいです。
大学受験で失敗しても。
大学生活で迷っても。
進路選択を後悔しても。
失敗しても、その先でやり直せる。
今の私は、そう考えています。


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