現在大学生で、「大学生ってどれくらい貯金すればいいの?」「平均貯金額が少ないけど大丈夫?」「バイト代は貯めるべき?使うべき?」と悩んでいる人は多いと思います。
最初に私の結論を書きます。
大学生に、目的のない貯金を最優先する必要はありません。
もちろん、貯金そのものを否定したいわけではありません。就職活動、引っ越し、急な出費、旅行、免許、留学など、大学生にもまとまったお金が必要になる場面はあります。
ただ、何のために貯めるのか分からないまま、生活を切り詰めて、自由な時間までアルバイトに捧げて、通帳の数字だけを増やすことには、あまり意味を感じません。
大学生のうちは、ただ貯めるよりも、学び・経験・環境づくりにお金を使った方が、あとから残るものが大きいと思っています。
この記事では、大学生に貯金が必要ないと感じる理由、逆に貯金しておくべき場面、そして貯金より優先したいお金の使い道について、私の本音で書いていきます。
大学生に貯金は必要か?結論、目的のない貯金は優先度が低い
大学生に貯金は必要かと聞かれたら、私はこう答えます。
目的がある貯金は必要。でも、目的のない貯金を最優先する必要はありません。
たとえば、次のような貯金は意味があります。
- 就職活動の交通費や宿泊費
- 卒業旅行や一人旅の資金
- 急な病気やスマホ・パソコン故障への備え
- 引っ越しや新生活の初期費用
- 留学、資格取得、研究活動などのまとまった費用
こういう目的があるなら、貯金は必要です。むしろ、先に備えておいた方が安心できます。
一方で、目的もなく「みんな貯金しているから」「平均より少ないと不安だから」という理由だけで、無理に貯金する必要はないと思っています。
大学生の時間は、社会人になってから買い戻せません。
社会人になれば、大学生のときより収入は増える可能性があります。でも、長期休み、平日の自由時間、学び直す余裕、友人と予定を合わせやすい時間は減っていきます。
だからこそ、大学生のときは「今しかできない経験」にお金を使う価値があります。
大学生の貯金が効率悪いと感じる理由
大学生の貯金がすべて無駄だとは思いません。ただ、効率だけで見ると、大学生の貯金はかなり厳しいです。
多くの大学生の収入源は、アルバイト、仕送り、奨学金、お年玉などだと思います。そこから家賃、食費、交通費、教材費、交際費、スマホ代などを払うと、残るお金は大きくありません。
その限られたお金を、無理に毎月何万円も貯金しようとすると、どうしても次のような状態になりやすいです。
- 食費を削りすぎる
- 本や教材を買うのを我慢する
- パソコンやタブレットの購入を先延ばしにする
- 友人との旅行やイベントを全部断る
- 勉強時間を削ってアルバイトを増やす
これは本末転倒だと思います。
大学生は、お金を貯めるためだけに大学へ行っているわけではありません。学ぶため、考えるため、失敗するため、いろいろ試して自分の判断基準を作るために、大学生活があります。
もちろん、遊びに全部使えばいいという話ではありません。浪費と経験は違います。
ただ、将来の不安だけを理由に、大学生のうちから必要以上にお金を抱え込むと、逆に大事な経験を逃してしまうことがあります。
平均貯金額に振り回されなくていい
「大学生の平均貯金額はいくら?」という情報は気になると思います。
でも、正直に言うと、平均貯金額を見ても、あなたにとっての正解は分かりません。
実家暮らしか一人暮らしか。仕送りがあるか。奨学金を借りているか。学費を自分で払っているか。理系で研究室が忙しいか。就活で遠征が必要か。状況は人によってまったく違います。
平均より少ないからダメ、平均より多いから安心、という単純な話ではありません。
大事なのは、平均額ではなく「何のために貯めているか」です。
たとえば、貯金が10万円でも、就活費用として目的が決まっているなら意味があります。逆に、貯金が50万円あっても、何のために使うか分からず、不安だからただ握りしめているだけなら、大学生の時間を有効に使えていないかもしれません。
貯金額を見る前に、まずは自分に問いかけてみてください。
- このお金は何のために貯めているのか
- いつ使う予定なのか
- 貯めることで、今の学びや経験を削りすぎていないか
- 逆に、使うことで将来の選択肢が広がるものはないか
この質問に答えられるなら、その貯金には意味があります。
貯金より優先したい大学生のお金の使い道
では、大学生は何にお金を使うべきなのか。
私が優先した方がいいと思うのは、次のようなものです。
本を買う
学びの基本は、やはり本だと思います。
インターネットでも情報は手に入りますが、本はまとまった知識を得やすく、著者の考え方を深く追いやすいです。
大学生のうちは、専門書、ビジネス書、教養書、技術書、小説など、いろいろ読んでみる価値があります。
本に使う数千円を惜しんで、将来の考える力を伸ばす機会を逃す方がもったいないです。
もちろん、全部新品で買う必要はありません。図書館、古本、電子書籍、大学の生協などを使えば、負担を減らしながら読めます。
大事なのは、「お金が減るから読まない」ではなく、「自分の考え方を広げるために読む」という姿勢です。
パソコンやタブレットにお金を使う
大学生活では、パソコンやタブレットもかなり重要です。
レポート、プレゼン、オンライン授業、就活、研究、プログラミング、情報収集など、大学生がパソコンを使う場面は多いです。
パソコンは、ただの家電ではなく、学びと発信の道具です。
安さだけで選ぶと、動作が重い、レポート作成がしにくい、オンライン面接で不安定、持ち運びがつらいなど、あとから困る可能性があります。
大学生向けのパソコン選びについては、こちらの記事で詳しく整理しています。

また、大学生のパソコンを生協で買うか、ネット通販で買うか迷っている人はこちらも参考になります。

就職活動のためにお金を残す
大学生にとって、就職活動資金はかなり大事です。
スーツ、靴、カバン、証明写真、交通費、宿泊費、カフェ代、オンライン面接用の環境整備など、細かい出費が積み重なります。
特に地方大学生の場合、都市部での説明会や面接に行く必要があると、交通費や宿泊費の負担が大きくなります。
就活資金がないせいで、受けたい企業を諦めるのはかなりもったいないです。
今はオンライン就活も増えましたが、それでも情報収集や環境づくりは重要です。地方大学生が就活で不利を減らす考え方は、こちらの記事でも書いています。

旅に出る
大学生のうちに、旅にお金を使うのも価値があります。
旅行は贅沢に見えるかもしれません。でも、知らない土地へ行く、知らない人と話す、自分で移動手段や宿を決める、予定通りにいかない経験をする。こういうことは、あとから意外と残ります。
できれば、友人との旅行だけでなく、一人旅も一度は経験してみてほしいです。
友人と行く旅行も楽しいですが、一人で行くと全部自分で決める必要があります。どこへ行くか、何を食べるか、困ったときにどうするか。そういう小さな判断を積み重ねることが、自分の判断基準になります。
旅は、単なる消費ではなく、自分を見つめ直す時間にもなります。
社会人になってからでも旅行はできます。ただ、大学生のように長く休みを取って、自由に動ける期間は限られます。
生活環境を整える
一人暮らしをしている大学生なら、生活環境にもお金を使う価値があります。
ただし、何でも買えばいいわけではありません。
大事なのは、生活が楽になるものにお金を使い、見栄や勢いで不要なものを買わないことです。
大学生の一人暮らしで本当に必要なものは、こちらの記事で整理しています。

逆に、買う前に考えた方がいいものはこちらで書いています。

ただし、大学生にも必要な貯金はある
ここまで、目的のない貯金より自己投資や経験にお金を使った方がいいと書いてきました。
ただし、貯金がまったく不要という意味ではありません。
大学生でも、目的のある貯金は必要です。
就職活動資金
まず必要なのは、就職活動資金です。
就活は想像以上にお金がかかります。オンライン化が進んでも、スーツや靴、カバン、証明写真、交通費、宿泊費、通信環境など、必要なものはあります。
地方大学生の場合、都市部へ行く機会があると交通費だけでも大きな負担になります。
就活中は忙しくなり、アルバイトを増やしにくくなることもあります。
就活が始まってからお金が足りないと、精神的にもかなりきついです。
そのため、大学1〜2年生のうちから少しずつ就活用のお金を残しておくのは意味があります。
急な出費への備え
スマホが壊れる。パソコンが動かなくなる。病院に行く。帰省が必要になる。こういう急な出費は、大学生でも起こります。
貯金がゼロだと、そのたびに焦ります。
だから、最低限の生活防衛資金は必要です。
金額は人によりますが、まずは数万円からでもいいので、すぐ使えるお金を残しておくと安心です。
全部を投資や自己投資に回すのではなく、緊急用のお金は別にしておくべきです。
引っ越し・卒業後の新生活費
卒業後に就職して一人暮らしを始める場合、引っ越し費用、賃貸契約の初期費用、家具家電、初任給が入るまでの生活費が必要になります。
ここを考えずに大学生活の最後まで使い切ってしまうと、卒業時に苦しくなります。
まだ進路が決まっていない段階でも、卒業が近づいてきたら、新生活費は意識しておきたいです。
奨学金や授業料の確認も大事
お金が足りないときに、アルバイトを増やすことだけが解決策ではありません。
奨学金、授業料減免、大学独自の支援制度、自治体の制度なども確認した方がいいです。
日本学生支援機構の奨学金については、公式サイトで最新情報を確認できます。

お金が不安なときほど、一人で抱え込まず、大学の学生課や奨学金窓口に相談してください。
新NISAは大学生も考えるべき?まずは焦らなくていい
最近は、新NISAや投資の話を聞く機会も増えました。
18歳以上であれば、制度上はNISA口座を開設できます。金融庁のNISA特設サイトでも、NISAは少額から投資を行う人のための制度として説明されています。
ただ、大学生が新NISAを最優先するべきかというと、私はそうは思いません。
まず優先すべきなのは、生活費、学費、就活費、緊急時のお金です。
投資は、余裕資金でやるものです。生活が不安定なのに、焦って投資する必要はありません。
投資を学ぶこと自体は大切です。少額で始めて、値動きに慣れるのも経験になります。
でも、投資には元本割れのリスクがあります。短期間で必ず増えるものではありません。
大学生のうちは、「投資で増やす」より前に、「お金の使い道を自分で決める力」をつける方が大切だと思います。
大学生のお金の使い方で大切な判断基準
大学生がお金を使うとき、私は次の判断基準を持つといいと思います。
| 判断基準 | 考え方 |
|---|---|
| 将来の選択肢が増えるか | 本、パソコン、資格、就活、留学などは選択肢を広げやすいです。 |
| 今しかできない経験か | 長期旅行、研究、サークル、学生時代の挑戦などは後回しにしにくいです。 |
| 見栄で使っていないか | 周りに合わせるためだけの出費は、あとで後悔しやすいです。 |
| 生活を壊さないか | 家賃、食費、学費、就活費を削ってまで使うのは危険です。 |
| 失敗しても学びが残るか | 多少失敗しても、次の判断に活かせるなら価値があります。 |
お金の使い方に、絶対の正解はありません。
だからこそ、失敗してもいいと思います。
買って後悔することもあります。行ってみたら微妙だった旅行もあるかもしれません。思ったほど役に立たなかった本もあると思います。
でも、その失敗から「自分は何にお金を使うと満足するのか」「何には使わなくていいのか」が分かっていきます。
失敗しても、そこから考え直せばいいです。
大学生が貯金するなら、目的別に分けるのがおすすめ
貯金するなら、ただ口座に入れるのではなく、目的別に分けると分かりやすいです。
- 就活用のお金
- 緊急用のお金
- 旅行用のお金
- 学び・自己投資用のお金
- 卒業後の新生活用のお金
こうして分けると、「何となく不安だから貯める」から抜け出せます。
貯金は金額よりも、目的が見えているかどうかが大事です。
たとえば、毎月5,000円でも、就活資金として貯めているなら意味があります。逆に、毎月3万円貯めていても、学びや経験を全部削っているなら、それが本当に正解かは考えた方がいいです。
大学生に必要なのは、貯金額より「お金を使う判断基準」
大学生に必要なのは、貯金額そのものではありません。
自分にとって何にお金を使う価値があるのかを考える力です。
貯金が多くても、お金の使い方が分からなければ不安は消えません。逆に、貯金が少なくても、使うべきところに使えていて、必要な備えができているなら、それは悪い状態ではないと思います。
大学生のうちは、いろいろ試せる時期です。
本を読む。パソコンを買う。旅に出る。就活の準備をする。生活環境を整える。必要なら奨学金や支援制度を調べる。
そうやって、自分なりのお金の使い方を作っていくことが大切です。
まとめ:大学生は目的のない貯金より、経験と学びにお金を使おう
大学生に貯金は必要か。
私の結論は、やはりこれです。
目的のある貯金は必要。でも、目的のない貯金を最優先する必要はありません。
大学生の少額貯金を否定したいわけではありません。就活、緊急費、新生活、旅、学びなど、必要な場面に備える貯金は大切です。
ただ、通帳の数字を増やすためだけに、学ぶ機会や経験する時間を削りすぎるのはもったいないです。
大学生の時間は、あとから戻ってきません。
だからこそ、本を買う。パソコンやタブレットに投資する。就活の準備をする。旅に出る。生活環境を整える。そういうお金の使い方も大切にしてほしいです。
貯金は目的を持ってする。目的がないなら、今の自分を育てることにお金を使う。
それくらいの考え方でいいと思います。
お金の使い方で失敗することもあります。でも、失敗しても、そこから考え直せばいいです。
大学生のうちに、自分なりの判断基準を作っていきましょう。



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