定期試験が近づくと、とにかく提出物を終わらせなければいけないと思ってしまう人は多いと思います。
私もそうでした。
問題集を開いて、分からない問題は赤ペンで答えを写す。ノートや問題集は埋まるので、見た目だけはかなり勉強したように見える。
でも、今振り返ると、あれは勉強というより提出物を終わらせるための作業でした。
結論から言うと、定期試験の勉強で一番大切なのは、点数や順位を取ることではなく、自分がどこを理解できていないのかを見つけることです。
もちろん点数が高いに越したことはありません。順位が上がればうれしいですし、成績にも関わります。
ただ、定期試験を点数だけで見てしまうと、私のように「やった感」だけ残って、実力がつかない勉強をしてしまう可能性があります。
この記事では、定期試験をただ乗り切るためではなく、大学受験やその後の勉強にもつながる形で使うための考え方を、私自身の失敗談も交えて書いていきます。
定期試験の目的は「授業内容を理解しているか」の確認
まず、定期試験の目的を考える必要があります。
定期試験というと、どうしても点数や順位に目がいきます。
- 何点取れるか
- 平均点を超えられるか
- クラス順位が上がるか
- 評定にどう影響するか
こうした結果は確かに大事です。
しかし、定期試験の本来の目的は、授業で扱った内容を自分がどれだけ理解できているか確認することだと思います。
先生側から見ても、授業内容が生徒に伝わっているかを確認する機会です。生徒側から見ても、自分が分かったつもりになっていた部分を発見する機会です。
点数や順位は、理解度を確認した結果として出てくるものです。目的そのものではありません。
ここを間違えると、定期試験の勉強はかなりズレます。
例えば、課題を終わらせることだけを目的にすると、答えを写してでも提出できればよいという発想になってしまいます。
私がまさにそうでした。
定期試験だけでなく、大学受験本番でも「いつも通りの力を出す」ことは大切です。試験当日の過ごし方については、試験日当日は普段通りでいい|大学受験で平常心を保つための本音アドバイスでも詳しく書いています。

私の失敗談:課題を赤ペンで丸写しして「やった感」だけ残った
私が定期試験の勉強で一番よくなかったと思うのは、課題を赤ペンで丸写しして終わらせていたことです。
当時の私は、問題集や提出課題を「理解するための道具」ではなく、「期限までに出すもの」として見ていました。
つまり、提出することが目的になっていたのです。
分からない問題があっても、時間がないから答えを見る。解説を読んだような気になって、赤ペンで解答を写す。ページが埋まると、なぜか勉強した気になる。
でも、実際には自力で解けるようになっていませんでした。
赤ペンで答えを写すと、見た目としては勉強したように見えます。しかし、自分の頭で考えていないので、実力はほとんどつきません。
この失敗が怖いのは、本人には努力した感覚が残ることです。
問題集は埋まっている。提出物も出した。試験前にそれなりに時間も使った。
だから「自分は勉強した」と思ってしまう。
しかし、テスト本番で少し形を変えられると解けない。解説を見れば分かるのに、自力では手が止まる。
今振り返ると、これは勉強ではなく、やった感だけ残る作業でした。
受験で苦労した背景には、こういう小さな積み残しもあったと思います。浪人や受験の失敗についての本音は、現役で志望校に落ちたら浪人すべきか?浪人経験者が反対する理由でも書いています。

定期試験の課題は「提出物」ではなく「弱点発見ツール」として使う
今の自分が高校生に戻れるなら、定期試験の課題の使い方を変えます。
一番大事にするのは、まず自力で解くことです。
たとえ間違えてもいいです。むしろ、定期試験前の段階では間違えた方がいい場合もあります。
なぜなら、間違えた問題こそが、自分の弱点だからです。
定期試験の課題は、きれいに埋めるためのものではありません。
自分がどこで止まるのか、どこを勘違いしているのか、どの単元があやふやなのかを見つけるための道具です。
私なら、今はこう使います。
- まず答えを見ずに自力で解く
- 分からなかった問題に印をつける
- 間違えた問題だけ解説を見る
- なぜ解けなかったのかを一言で書く
- 翌日以降にもう一度、自力で解き直す
この流れなら、提出物を終わらせながら、自分の理解度も確認できます。
逆に、最初から答えを見て赤ペンで写してしまうと、自分が何を分かっていないのか分からないままになります。
定期試験の勉強で一番もったいないのは、解けない問題を発見するチャンスを、自分でつぶしてしまうことです。
授業をしっかり受けていなかった人ほど、早めに課題へ取り組むべき
理想を言えば、普段から予習して、授業をしっかり聞いて、復習もしていれば、定期試験前に慌てる必要はありません。
しかし、現実にはそんなにうまくいかない人も多いと思います。
授業中に眠くなることもあります。部活で疲れている日もあります。提出物や小テストに追われて、復習まで手が回らないこともあります。
だからこそ、授業内容があやふやな人ほど、一秒でも早く課題に取り組んだ方がいいです。
提出範囲が正式に発表されてから始めようとすると、かなり危険です。
なぜなら、その時点ではもう「理解する時間」ではなく「終わらせる時間」になってしまうからです。
私が赤ペンで丸写ししていたのも、結局は時間がなくなっていたからです。
時間がなくなると、人は理解よりも完了を優先します。
これは本当に危険です。
多少範囲の予想が外れてもいいので、学校で使っている問題集や授業プリントは早めに手をつけた方がいいです。
早めに解くことで、分からない問題を先生や友人に聞く時間も残ります。
定期試験直前になってから全部を理解しようとするより、早い段階で「ここが分からない」と気づける方が、結果的に点数にもつながります。
定期試験は大学受験の基礎固めになる
定期試験を軽視する受験生もいます。
「受験に出ないから意味がない」
「学校の定期テストより受験勉強の方が大事」
「順位や評定はいらないから、最低限でいい」
こう考える気持ちは分かります。
ただ、私は定期試験を完全に軽視するのは危険だと思っています。
なぜなら、定期試験の範囲には、受験勉強の基礎になる内容が多いからです。
もちろん、学校の定期試験と大学受験の問題は同じではありません。
しかし、基礎があやふやなまま受験問題に進んでも、どこかで苦しくなります。
定期試験は、受験勉強に必要な基礎力が抜けていないか確認する機会として使えます。
特に高校1年生や高校2年生の段階では、いきなり難しい受験問題を解くよりも、学校の授業内容をしっかり理解する方が大事なことも多いです。
私自身、今振り返ると、苦手科目の中でも「具体的にどこが苦手なのか」をもっと早く把握しておけばよかったと思います。
共通テストやセンター試験のような時間制限の厳しい試験では、基礎の抜けがあると処理速度にも影響します。
定期試験の段階で解けない問題を放置しないことは、後の受験勉強にもつながります。
国公立大学の前期試験が終わった後の考え方については、国公立大学前期試験が終わった受験生へ|油断せずにやるべきことと浪人判断でも書いていますが、受験は最後まで積み残しとの戦いでもあります。

必要な人だけでいいですが、志望校が決まっている人は赤本を1冊見てみると、自分の現在地がかなり分かりやすくなります。
ただし、いきなり赤本を解きまくる必要はありません。定期試験の課題と同じで、まずは自力で解いて、間違えたところを分析するために使うのがおすすめです。
最後の仕上げは「友人に説明できるか」で確認する
定期試験前の仕上げとしておすすめしたいのは、友人に勉強を教えることです。
これはきれいごとではありません。
友人に教えることは、自分の理解度を確認するかなり良い方法です。
人に説明できない内容は、理解しているつもりでも、実はあやふやなことが多いです。
問題を自分で解けることと、人に説明できることは少し違います。
自分だけなら感覚で解ける問題でも、友人に説明しようとすると、なぜその式を使うのか、なぜその答えになるのかを言葉にする必要があります。
ここで詰まる部分が、自分の弱点です。
私なら、今は定期試験前にこう確認します。
- この問題を解けるか
- なぜその解き方になるか説明できるか
- 友人に質問されたときに答えられるか
- 別の問題になっても考え方を使えるか
友人に説明していて、相手から質問されたときに答えられなければ、そこは自分も理解しきれていない部分です。
逆に、質問に答えられるなら、理解はかなり深まっています。
定期試験前の勉強は、問題集を埋めることより、人に説明できる状態を目指す方が効果的です。
ただし、教える相手は選んだ方がいい
友人に教えるのはおすすめですが、誰にでも教えればいいわけではありません。
注意点として、勉強する気がない人に教えるのは、時間の無駄になることがあります。
例えば、答えだけ知りたい人。自分で考える気がない人。説明を聞く気がなく、ただ課題を写したいだけの人。
こういう人に教えると、自分の理解を深めるどころか、試験前の大事な時間を削られてしまいます。
教えるなら、授業内容を理解しようとしている友人がいいです。
まじめに聞いてくれて、疑問に思ったことを質問してくれる友人です。
そういう友人に説明すると、自分では気づかなかった説明不足が見つかります。
これは、答案作成にも役立ちます。
自分では分かっているつもりでも、説明が雑だと、記述問題や途中式で減点される可能性があります。
友人に説明することで、答案に必要な言葉も整理できます。
AI時代の定期試験勉強法:答えを作らせるのではなく、苦手を整理する
今の高校生は、AIを使える環境があります。
正直、私が高校生の頃にAIがあれば、かなり使いたかったです。
ただし、使い方を間違えると、赤ペン丸写しと同じ失敗になります。
AIに答えを出させて、それを写して提出するだけなら、赤ペンで解答を丸写しするのと本質的には変わりません。
それでは、やった感だけ残って実力がつかない可能性があります。
AIを使うなら、次のような使い方がいいと思います。
- 間違えた問題の共通点を整理してもらう
- 自分の苦手分野を言語化してもらう
- 解説を読んでも分からない部分を別の言い方で説明してもらう
- 自分の説明が正しいか確認してもらう
- 似た問題を作ってもらい、自力で解き直す
大事なのは、AIに勉強を代行させることではありません。
AIは、自分がどこでつまずいているかを見える化するために使うのがおすすめです。
大学生になってからも、レポート作成や調べ物、就活準備などでパソコンやAIを使う場面は増えます。大学生向けのPC選びについては、大学生におすすめのノートパソコンは?失敗しない選び方とおすすめ機種【2026年版】でも書いています。

ただし、学校によってAI利用のルールは違います。課題提出にAIを使ってよいかどうかは、必ず先生や学校の方針を確認してください。
定期試験で点数が悪くても、そこで終わりではない
定期試験で思うような点数が取れないと、かなり落ち込みます。
特に、周りの友人が高得点を取っていたり、親や先生から何か言われたりすると、自分だけ置いていかれたような気持ちになるかもしれません。
でも、定期試験は失敗して終わりではありません。
むしろ、定期試験で失敗したときこそ、自分の勉強法を見直すチャンスです。
私のように、課題を赤ペンで丸写しして「やった感」だけ残っていたなら、次から変えればいいです。
提出物を終わらせることが目的になっていたなら、次は「解けない問題を見つけること」を目的にすればいいです。
友人に説明できない単元があったなら、そこを復習すればいいです。
勉強は、失敗したら終わりではありません。
失敗しても、やり方を変えればやり直せます。
定期試験は、そのための小さなチェックポイントだと思います。
まとめ:定期試験は「提出物を終わらせるイベント」ではない
今回は、定期試験の勉強法について書きました。
定期試験というと、点数や順位に目がいきます。
しかし、本当に大切なのは、授業内容を理解できているか確認することです。
私自身、課題を赤ペンで丸写しして、提出することが目的になっていた時期がありました。
その結果、問題集は埋まっているのに、自力で解く力はついていませんでした。
定期試験の課題は、提出物ではなく、弱点発見ツールとして使うべきです。
まず自力で解く。
間違えた問題だけ解説を見る。
なぜ解けなかったのかを確認する。
友人に説明できるか試す。
必要ならAIも使って、苦手分野を整理する。
この流れで勉強すれば、定期試験はただの学校行事ではなく、大学受験やその後の学びにもつながる機会になります。
定期試験で大切なのは、きれいに提出物を埋めることではありません。自分がどこでつまずいているのかを見つけ、次にやり直せる状態にすることです。



コメント